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第二章 訪問者
第二十九話 お説教(ジークフリート視点)
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リドルがユーカの元へ行ったのを見送ったのは、数十分前。そして、今は…………ハミルトンと揃って正座させられていた。
「だいたい何なのよっ、あの鎖はっ!」
「えっと、その、自殺防止?」
「客観的に見ても、犯罪臭しかしないわよっ」
ビクビクと答えるハミルトンに、リドルはピシャリと正論を言ってくれる。ただ、俺自身もぼんやりと見ている場合ではなかった。
「ジーク、あんたはあの子の声を奪ってるわね?」
「…………罵倒されるのは、きついんだ」
「だからといって、勝手に声を奪って良いわけないでしょっ!」
そうリドルは叫んでくるが、こちらにもこちらの言い分がある。片翼からの罵倒は、魔族にとって何よりもつらいものだ。それこそ、毎晩のように夢に出て、眠れなくなることだって少なくはなかった。それに、喉を酷使する片翼は、徐々に血を吐くようになっていった。声を奪うことは、片翼を守るためでもあるのだ。
説教をしながらでも、俺達の意見を聞いてくれるリドルは、ハミルトンからの情報と俺からの情報とをしっかり考えてくれた。
「まず、ハミルの言う自殺防止だけれど、実際に自殺した片翼はどのくらい居たの?」
「……五十を超えてからは数えてない。それに、未遂も含めたら、倍以上だよ」
「……それで、あの鎖をつけてからは自殺率が減ってるわけ?」
「うん、さすがに舌を噛まれるとどうしようもないけど、それ以外の自殺は防止できてる。僕は……片翼を失いたくないだけなんだ」
絞り出すように告げるハミルトンは、これまで何度も何度も片翼を失って、辿り着いた結論が鎖での拘束だったのだろう。その気持ちは、痛いほど良く分かる。
「で、ジークは声を奪ってからどう変化したのかしら?」
「俺の場合は、夢に出てくる片翼の罵倒に声が伴わなくなった。それと、片翼が喉を痛めることは完全になくなった」
「そう」
正座をしながら、答える俺は、声を戻せと言われないか不安になる。俺は、片翼が傷つくことが許せない。ただ、魔族である以上、どうしても片翼に会えない時間が続けば飢餓状態になるため、片翼に会わないままでいるという選択肢はない。けれど、そのせいで片翼が喉を痛めてしまうというのならば、俺は、俺のためにも、片翼のためにも、声を奪うという手段を取るしかなかった。この選択が間違いだったとは思わない。
「……話は分かったわ」
何らかの結論に達したらしいリドルの様子に、俺もハミルトンも情けなくビクリと肩を震わす。
「とりあえず……とりあえずではあるけれど、鎖と声の件はそのままで良いわ」
「本当に?」
まさか、リドルがこの件を許容してくれるとは思っても見なかった俺は、ハミルトンの尋ねる声に大きく同意しながらじっと言葉を待つ。
「えぇ、本当よ。そうでもしないと、あの両翼ちゃん自身もだけれど、あんた達も危ういでしょう?」
そう言われ、俺は声を無理矢理戻したらどうなるだろうかと考え、身震いをする。ほとんど考えるまでもなく、俺は暴走するだろう。どんなにあの子が嫌がっても、どんなに罵倒されようとも、どんなに喉を痛めようとも、あの子の側に居続けてしまうだろう。あの子を失わないためなら、どんな非道なことでもしてしまいそうだ。
その結論は、隣に正座するハミルトンも同じだったらしく、その瞳にはうっすらと狂気が宿っている。
「ワタシは、誰も失いたくなんてないわ。これは最善ではないと分かってもいるけれど、そうせざるを得ない状況でもあると知ってる。だから、今は『とりあえず』よ」
「あぁ」
「うん」
真剣な表情で告げるリドルに、俺達は自分を呑み込みそうな狂気を抑えて返事をする。
きっと、俺達は今回の両翼の子を失えば狂ってしまう。それがまざまざと感じられて、グッと拳を握り込む。
(失いたくない。振り向いてほしい)
彼女が居てくれるなら、それだけで俺達は幸せだ。だから、どうか、振り向いてほしい。
「それで、今後の方針だけどね。まずは、あんた達、本来の姿でちゃんと会うようにしなさい」
「ぐっ」
「うっ」
猫の姿で会っていたことを指摘された俺達は、ついつい言葉を詰まらせる。けれど……。
「別に猫の姿で会うなとは言ってないわ。ただ、ちゃんと本来の姿でも会うようにしなきゃ、慣れるものも慣れないでしょう?」
確かに正論だ。これには、俺達も素直に聞き入れるしかない。
「それと、情報収集を急ぎなさい。あの子本人から得られるものがあれば、それでも良いわ。とにかく、今は情報が足りなさすぎるから、あの子が何に怯えるのかが分からないわ」
「? ちょっと待ってよ。あの子は、僕達、魔族に怯えているんだろう?」
「……あんたの片翼は、昔、ワタシが来た時も、怯えて布団を被っていたでしょう? でもね、今回会った両翼ちゃんは、ワタシには怯えなかったわ。もしかしたら、条件をどこか勘違いしてるかもしれないでしょ」
「「えっ?」」
まさかのここに来て、条件が違うかもしれないという可能性に、俺もハミルトンも思わず固まる。
「ジーク、あんたの片翼も、昔会った時は皆、ワタシに掴みかかってきたけど、今回の両翼ちゃんは、大人しいものだったわ。だから、そこも何か違うかもしれない」
俺の片翼の条件、『魔族に恨みを持っている者』という条件が違うかもしれないなんて、今まで考えたこともなかった。それはきっと、隣に居るハミルトンの『魔族に酷く怯えている者』という条件も同じことだ。その条件の存在を疑う余地もないほどに、俺達の片翼は魔族を恨み、魔族に怯えた。
「条件が違う……?」
それは、希望の活路となるか、絶望への道となるかは分からない。けれど、今まで絶望に閉ざされ続けた俺達からすれば、まごうことなき希望だった。
「そうね、その可能性があるわ。だから、まずは情報が必要なのよ。実際に動くのはそれからね」
『もちろん、今の姿で会う練習はちゃんとするけど』と付け足して、リドルはニヤリと笑う。
「ジークのことだから、リクは動かしているんでしょう? だから、今はワタシ達にできることを目一杯やるわよっ」
その宣言とともに、リドルは拳を上に突き上げる。どうやら、俺達以上にリドルの方が燃えているらしい。
「さぁっ、さっさと立って、準備するわよっ」
ただし、正座を三時間強要された俺とハミルトンは、リドルの言葉通りに立ち上がることなどできず、しばらく悶絶するのだった。
「だいたい何なのよっ、あの鎖はっ!」
「えっと、その、自殺防止?」
「客観的に見ても、犯罪臭しかしないわよっ」
ビクビクと答えるハミルトンに、リドルはピシャリと正論を言ってくれる。ただ、俺自身もぼんやりと見ている場合ではなかった。
「ジーク、あんたはあの子の声を奪ってるわね?」
「…………罵倒されるのは、きついんだ」
「だからといって、勝手に声を奪って良いわけないでしょっ!」
そうリドルは叫んでくるが、こちらにもこちらの言い分がある。片翼からの罵倒は、魔族にとって何よりもつらいものだ。それこそ、毎晩のように夢に出て、眠れなくなることだって少なくはなかった。それに、喉を酷使する片翼は、徐々に血を吐くようになっていった。声を奪うことは、片翼を守るためでもあるのだ。
説教をしながらでも、俺達の意見を聞いてくれるリドルは、ハミルトンからの情報と俺からの情報とをしっかり考えてくれた。
「まず、ハミルの言う自殺防止だけれど、実際に自殺した片翼はどのくらい居たの?」
「……五十を超えてからは数えてない。それに、未遂も含めたら、倍以上だよ」
「……それで、あの鎖をつけてからは自殺率が減ってるわけ?」
「うん、さすがに舌を噛まれるとどうしようもないけど、それ以外の自殺は防止できてる。僕は……片翼を失いたくないだけなんだ」
絞り出すように告げるハミルトンは、これまで何度も何度も片翼を失って、辿り着いた結論が鎖での拘束だったのだろう。その気持ちは、痛いほど良く分かる。
「で、ジークは声を奪ってからどう変化したのかしら?」
「俺の場合は、夢に出てくる片翼の罵倒に声が伴わなくなった。それと、片翼が喉を痛めることは完全になくなった」
「そう」
正座をしながら、答える俺は、声を戻せと言われないか不安になる。俺は、片翼が傷つくことが許せない。ただ、魔族である以上、どうしても片翼に会えない時間が続けば飢餓状態になるため、片翼に会わないままでいるという選択肢はない。けれど、そのせいで片翼が喉を痛めてしまうというのならば、俺は、俺のためにも、片翼のためにも、声を奪うという手段を取るしかなかった。この選択が間違いだったとは思わない。
「……話は分かったわ」
何らかの結論に達したらしいリドルの様子に、俺もハミルトンも情けなくビクリと肩を震わす。
「とりあえず……とりあえずではあるけれど、鎖と声の件はそのままで良いわ」
「本当に?」
まさか、リドルがこの件を許容してくれるとは思っても見なかった俺は、ハミルトンの尋ねる声に大きく同意しながらじっと言葉を待つ。
「えぇ、本当よ。そうでもしないと、あの両翼ちゃん自身もだけれど、あんた達も危ういでしょう?」
そう言われ、俺は声を無理矢理戻したらどうなるだろうかと考え、身震いをする。ほとんど考えるまでもなく、俺は暴走するだろう。どんなにあの子が嫌がっても、どんなに罵倒されようとも、どんなに喉を痛めようとも、あの子の側に居続けてしまうだろう。あの子を失わないためなら、どんな非道なことでもしてしまいそうだ。
その結論は、隣に正座するハミルトンも同じだったらしく、その瞳にはうっすらと狂気が宿っている。
「ワタシは、誰も失いたくなんてないわ。これは最善ではないと分かってもいるけれど、そうせざるを得ない状況でもあると知ってる。だから、今は『とりあえず』よ」
「あぁ」
「うん」
真剣な表情で告げるリドルに、俺達は自分を呑み込みそうな狂気を抑えて返事をする。
きっと、俺達は今回の両翼の子を失えば狂ってしまう。それがまざまざと感じられて、グッと拳を握り込む。
(失いたくない。振り向いてほしい)
彼女が居てくれるなら、それだけで俺達は幸せだ。だから、どうか、振り向いてほしい。
「それで、今後の方針だけどね。まずは、あんた達、本来の姿でちゃんと会うようにしなさい」
「ぐっ」
「うっ」
猫の姿で会っていたことを指摘された俺達は、ついつい言葉を詰まらせる。けれど……。
「別に猫の姿で会うなとは言ってないわ。ただ、ちゃんと本来の姿でも会うようにしなきゃ、慣れるものも慣れないでしょう?」
確かに正論だ。これには、俺達も素直に聞き入れるしかない。
「それと、情報収集を急ぎなさい。あの子本人から得られるものがあれば、それでも良いわ。とにかく、今は情報が足りなさすぎるから、あの子が何に怯えるのかが分からないわ」
「? ちょっと待ってよ。あの子は、僕達、魔族に怯えているんだろう?」
「……あんたの片翼は、昔、ワタシが来た時も、怯えて布団を被っていたでしょう? でもね、今回会った両翼ちゃんは、ワタシには怯えなかったわ。もしかしたら、条件をどこか勘違いしてるかもしれないでしょ」
「「えっ?」」
まさかのここに来て、条件が違うかもしれないという可能性に、俺もハミルトンも思わず固まる。
「ジーク、あんたの片翼も、昔会った時は皆、ワタシに掴みかかってきたけど、今回の両翼ちゃんは、大人しいものだったわ。だから、そこも何か違うかもしれない」
俺の片翼の条件、『魔族に恨みを持っている者』という条件が違うかもしれないなんて、今まで考えたこともなかった。それはきっと、隣に居るハミルトンの『魔族に酷く怯えている者』という条件も同じことだ。その条件の存在を疑う余地もないほどに、俺達の片翼は魔族を恨み、魔族に怯えた。
「条件が違う……?」
それは、希望の活路となるか、絶望への道となるかは分からない。けれど、今まで絶望に閉ざされ続けた俺達からすれば、まごうことなき希望だった。
「そうね、その可能性があるわ。だから、まずは情報が必要なのよ。実際に動くのはそれからね」
『もちろん、今の姿で会う練習はちゃんとするけど』と付け足して、リドルはニヤリと笑う。
「ジークのことだから、リクは動かしているんでしょう? だから、今はワタシ達にできることを目一杯やるわよっ」
その宣言とともに、リドルは拳を上に突き上げる。どうやら、俺達以上にリドルの方が燃えているらしい。
「さぁっ、さっさと立って、準備するわよっ」
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