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時は令和。エロ本はコンビニから姿を消し、世界はエロを廃絶しようとしていた。
そんな時代の流れに乗じて、この世から「性癖」という概念を消失させようという者が現れる。
世界の人々はいよいよエロがこの世から廃絶される絶望に打ちひしがれた。
だが、そんな世界の存在を許さない一人の男がいた。
混沌とした世界を護るべく、現れたのは「ポルノマン」と名乗る一人の性戦士だった。
今、エロを廃絶しようという世界との戦いが始まる。
文字数 2,992
最終更新日 2019.08.03
登録日 2019.08.03
主人公の「私」はが7年前に体験した奇妙な体験を追憶する物語。
7年前、当時28歳だった「私」はキャリアウーマンとして働いていたが、その前の年に女手一つで「私」を育ててくれた母をクモ膜下出血の後遺症で亡くした。原因は、一人娘を大学まで出すために必死で働いたことであろうと「私」は感じており、晩年は介護疲れのようなものもあり、母が割とあっけなく亡くなったことに対し安堵の気持ちも抱いていた。そういう薄情な自身の一面にも気がつき自暴自棄になってしまい生きる希望を失くしていた。
そんな時インターネット上にあった「自殺掲示板」というサイトで「Kさん」という女性と出会う。
一時期二人はその掲示板上で親睦を深めることになるが、3月のある日を境に「Kさん」とは連絡が取れなくなった。
しかし、ある日突然Kからの書留郵便が届く。不思議に思い封筒の裏を見ると、そこには知らない名前が書いてあり、郵送元は東北の田舎町だった。封を切ると中には
「私に会いに来てほしい」という一文が書かれた便箋と仙台行の新幹線の乗車券が入っていた。手紙の最後には「K」とだけ書かれていた。
「Kさんからの手紙だ」と確信した「私」は「Kさん」を訪ねるために、奇妙な3日間の東北旅行を始めた。
登録日 2020.05.06
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