屋根上花火

屋根上花火

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 意地悪で暴力的。その性格から悪女と名高い令嬢アビーは、「聖女殺害未遂」という理由から強引に処刑台に送られる。  激怒したアビーは、「感情に反応して火が出る」という自らの魔法で不本意ながら火刑となり、気づけば過去に戻っていた。 「何度やっても、私がすぐ燃えるんだけど!?」  何度も処刑を回避しようとしても、適当な理由で処刑台を迎えてしまうアビー。  しかし、同じ時間を繰り返す中で、何気ない行動をとったことで未来が大きく変化し、処刑台エンドを回避することに成功する。  処刑台エンドを警戒しながら日々を過ごしていたアビーだが、今度は無実の罪を着せられ、「無能の最弱魔術師」のレッテルを貼られて国外追放されてしまう。 「いいわよ、平和や安定なんて退屈ですもの。私はこの『死に戻り』を使って、全人類をひざまずかせてやるわ!」  憎き聖女や、自分を追放した者たちから離れて、危険な地で心機一転をはかるアビー。  死に戻り乱用、相手を道連れにして燃えるなど、清々しいほどに悪役をやってのけるアビー。彼女は順調に下僕を増やし、または捕獲して、魔術師の墓場を開拓していく。  その頃、アビーを失った王都では、すこしずつ歯車が狂い始めていた。
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文字数 172,046 最終更新日 2024.08.23 登録日 2024.07.17
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