白蛇(しろへび)様、と呼ばれる蛇神を信仰する村で暮らす旭は、六十年に一度白蛇様に捧げられる贄になるために、病弱なフリをして暮らしてきた。
小さい頃に助けてくれた大蛇の白蛇様に、恩返しがしたかったから。
十年の努力が実り、ついに旭は白蛇の贄になることができた。
再会した白蛇は、美しい男の姿で旭の前に現れる。
「俺は贄を必要としていない」と言われた旭は、白蛇の説得を試みるのだった。
自ら命を捧げるために押しかけた贄と、一途な献身を受けて白蛇が贄を愛するようになるまでの話。
※印は背後注意です。(ぬるめのも含む)
文字数 97,402
最終更新日 2023.11.30
登録日 2023.10.30