15番目の春だった。
不意に目の前に現れたひとりの少女。
その凛とした立ち振る舞い、美しさ、そして耳に心地良い声ーー
一瞬にして彼女に心を奪われていた。
それは僕にとって初めの恋だった。
彼女のことを知ってから、どこにいても、何をしていても彼女のことで身体中がいっぱいになっていた。
しかし、ついに想いを告げることができないまま、僕の初めての恋は終わった……そのはずだったのだが。
それから37年の歳月が経ち、まるで運命に導かれるように二人は再会し、想いを重ねていく。
そんな愛の物語です。
文字数 3,036
最終更新日 2024.12.25
登録日 2023.07.01