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「埋め合わせなんて、考えないでよね」
十七歳、奪われた群青の夏。
蛇鹿学園に通う少年、氷雨レイは同級生の白野つくし、木先はるかと共に、不思議部としてこの世界の幾多の不可解を紐解いてきた。
一角獣の末裔、死人を映す絵画、五感の王、乾ききった幽霊、人間と人間でない怪奇の、その全てを。だが、最後の七不思議を解いた不思議部は、その代償に永劫の眠りに囚われてしまったのだ。つくしとはるか、二人の部員が目覚めぬまま、氷雨レイの灰色の夏が始まる。
どん底の彼に差す希望は"蝙蝠の欠片"。人間蘇生にクローン生成、取り込むだけで人間と怪奇の欲望を叶えられる欠片。二人の眠りとレイの出生、欠片が左右するこの世界の本当の\"怪奇"とは──?
これは、かつて蝙蝠少年と恐れられた彼の軌跡と、怪奇に取り憑かれたその未来へ進む物語。
「氷雨レイ、お前にボクは救えない」
輝いた、君の瞳に見た夢を──。 過去と未来が交錯する、新感覚の学園怪奇ミステリー。
※同作は 小説家になろう にて重複投稿しています。
文字数 236,690
最終更新日 2023.01.31
登録日 2022.12.04
──入院患者天追カコミ、ここに死す。
天追カコミ。恐ろしく生意気な女子高校生の彼女は、同級生に階段から突き落とされ、全治三ヶ月の大怪我を負ってしまう。入院したのは良いものの、担当医は老けたジジイ、利き手利き足は粉砕骨折で、その心は折れかけていた。
そして入院三日目、迎えた夜。何故かカコミは廊下で寝ていて──?
死に続ける少女と、殺し続ける鬼の戦いが今始まる。新感覚の院内ミステリを貴方に。
文字数 8,426
最終更新日 2022.05.31
登録日 2022.03.06
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