周囲の望むように、真面目に地味に生きてきた宮崎真理子。それなのに好き放題やって両親に迷惑をかけてきた妹が、結婚出産をしたとたん、手のひらを返したように「将来が心配」な娘として扱われるようになった。
私の人生は、なんだったの?!
イイ子で居続けた自分を捨てたくて、思い切って乗り込んだのは外国の豪華客船。
そこのカジノで思い切り散財をしてしまおう。
飲みつけないカクテルをあおりながら、スロット・マシンにコインを投入していたら、イケメンなハーフの青年・三沢琉偉に声をかけられ、酔った勢いでシてしまった!!
とんでもないことをしてしまったと青ざめつつも、これは真面目な自分を捨てるための旅なんだからと自分を説得し、また会おうという彼の誘いに乗ることに――。
豪華客船で出会ったイケメン・ハーフ琉偉と、生真面目な真理子。
唐突に惹かれ合ったふたりだけれど、互いに相手の気持ちを量りきれなくて……。
文字数 108,340
最終更新日 2018.04.22
登録日 2018.03.08
己と出会えと言いたげに、その家は目の前に現れる。
秋月正彦は、いつの間にか知らない道に迷い込み、古い日本家屋を使用した店にたどりついた。
井上香澄は親が決めた道を進んでいることに不満を持ち、けれど親は自分のためを思っているからと反発できないでいた。
宇梶和彦は自分が優秀だと自負していたが、劣っていると思っていた相手が先に就職の内定をもらっている事実に衝撃を受けた。
江田元子は後輩たちの勝手な「八方美人」などの評価に傷ついた。
乙若は屋敷の中から、人が生きてはいられない長い時間を、人として過ごす自分にほほえんで、新たな来客を迎えるために玄関へと向かう。
文字数 99,924
最終更新日 2018.04.20
登録日 2018.03.31
竹井田晴信は、霧衣の国主であり父親の孝信の悪政を、民から訴えられた。家臣らからも勧められ、父を姉婿のいる茅野へと追放する。
父親が国内の里の郷士から人質を取っていたと知り、そこまでしなければ離反をされかねないほど、酷い事をしていたのかと胸を痛める。
人質は全て帰すと決めた晴信に、共に育った牟鍋克頼が、村杉の里の人質、栄は残せと進言する。村杉の里は、隣国の紀和と通じ、謀反を起こそうとしている気配があるからと。
国政に苦しむ民を助けるために逃がしているなら良いではないかと、晴信は思う、克頼が頑なに「帰してはならない」と言うので、晴信は栄と会う事にする。
文字数 59,053
最終更新日 2018.04.11
登録日 2018.03.01
・トヨホギ―王の妻となるべく育てられた。
・ホスセリ―エミナの王。トヨホギの許嫁
・シキタカ―ホスセリの弟。トヨホギが好き。
三年もの間、戦のために離れていたホスセリとトヨホギは、夫婦の契りを結ぶ。しかし乱れたトヨホギを貫いたのは、ホスセリではなく弟のシキタカだった。
ホスセリは戦の傷で、男の機能を失った。その傷はシキタカをかばってできたものだった。エミナの王となるホスセリが男の機能を失ったとなれば、王位どころか命をも捨てなければならなくなる。だからシキタカは、自分が化身になってトヨホギに子を授けるとホスセリに提案をし、ホスセリもそれを呑んだと説明をする。
自分の立場にトヨホギは迷う。
ホスセリは愛する人をだまし、大切な弟を利用してまで王として立つほどの器があるのだろうかと悩む。
シキタカは兄の傷は自分のせいだという負い目があった。そのための提案だと思いつつも、兄の妻である恋しい女を抱ける喜びに悩む。
文字数 100,228
最終更新日 2018.03.31
登録日 2017.12.23
彼女いない歴=年齢の平岡壮太にクリスマスの予定はない。
イブイブはバイト。イブもバイト。クリスマスなんて関係ない。
だけど、うかれる人々がうらやましい。
そんな気持ちを抱えて、チクショウとばかりに神社で欲望まるだしの、かなうわけもない願いをヤケクソ気味に告げて帰った。
神様が本当にいるというなら、ムチムチ巨乳のエロくて家庭的な恋人をプレゼントして欲しい。手料理を味わって掃除をしてもらって、体のケアまでバッチリしてくれる、かいがいしくて見た目もいい、エロ漫画みたいな相手をクリスマスプレゼントによこしてくれ……と。
そんな壮太のもとに、エロいサンタコスをしたマッチョなイケメンが現れた。
たしかにムチムチ巨乳だが、男じゃないか!
とまどう壮太は、それでも彼に心をときめかせて――。
文字数 25,129
最終更新日 2017.12.23
登録日 2017.12.23
在位二年目を迎えようとしていた領主・宗明は、酒色に溺れ女色に浸ったと、弟に想いを寄せる妻であり国主の愛娘である佳枝に進言され、それを真に受けた国主によって退位させられる。
無益な争いはしたくない、と宗明は噂どおりに見えるよう、用意された隠居屋敷に身分問わず美麗な女を迎えるよう通達する。
そんな中、生活に窮していた春吉家族は、姉の園が美貌であったことから宗明の屋敷へ迎えてもらおうとする。
見分に来た宗明は春吉に心奪われ、家族全員を召し抱え、姉の園のふりをさせて春吉を寝所へ呼ぶ。
春吉も、惑いながらも宗明に惹かれている自分を自覚し…………
文字数 31,826
最終更新日 2017.07.05
登録日 2017.07.05
文字数 65,894
最終更新日 2017.06.23
登録日 2017.05.19