「いつか、一緒の船で旅に出ようよ」
きみにあの日告げた言葉はまるで、求婚のようで。
僕はいつかあの海へ、きみと遠くへ旅立つと決めていた。
大航海時代風ファンタジーな世界で、自由な海に憧れる少年の物語。
成り上がりと悪し様に言う者もいるが、商人あがりの貴族の父を持つ、有力な海運商会の子息、ジェイムズと、
半島の総督府の令嬢、アリシア。
その妹のクリスタ。
幼馴染の三人がその夜冒険に出かけたのは、ほんの退屈しのぎのはずだった。
文字数 19,859
最終更新日 2018.09.30
登録日 2018.09.29