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千年もの昔。英雄・初代王の剣(つるぎ)は魔神・天修羅(あまつしゅら)を倒し、大陸に平和をもたらした━━━。 そして現代。 貴族の長男に生まれながら事故により記憶を失った青年、穂積宗次郎(ほづみそうじろう)は治療に明け暮れる日々を送っていた。英雄になりたいという子供の頃の夢を思い出した彼は、初代王の剣が使った刀・天斬剣(てんざんけん)が祀られている神社へ向かう。そこで彼は、白銀の髪にサファイアの瞳、大輪の華のような美しさと氷の如き異様を併せ持つ皇(すめらぎ)王国の第二王女・皇燈(すめらぎあかり)と出会う。 「私の邪魔をするのなら、踏み潰すわよ」 「えぇ…」 最悪な挨拶。さらに間の悪いことにテロリストに襲われてしまい、宗次郎のせいで天斬剣が強奪されてしまう。 「あなたを国家反逆罪で逮捕するわ」 「嘘だろ?」 性格も、身分も、考え方も、生き方も全く別の二人の出会いは、互いの運命を大きく変えることになる。 果たして宗次郎の記憶は戻るのか。天斬剣は取り戻せるのか。 これは、少年少女が己を乗り越え、過去、現在、未来へ向き合う物語。
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文字数 341,930 最終更新日 2022.10.02 登録日 2022.08.09
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