越子

越子

この場をお借りして……。読んでいただき、どうもありがとうございます!
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 鬼は「悪」だと思い込んで育った青年と、鬼と人の間に産まれた半端モノの物語。  ここは、鬼と人がいる世界。  鬼は人に害を与え、喰うことがある。鬼の中には特殊な能力を持つ鬼もいた。  人の世には鬼退治を専門とする「退治屋」という組織があり、彼らは鬼特有の匂いを感じ取ることができた。  卯ノ国の退治屋にハクという青年がいた。彼は眉目秀麗で天賦の才に恵まれていたが、他人に無関心、且つ、無表情で無口のため、仲間たちは「無色の男」と残念がった。ハクは全ての鬼は「悪」であると言い、力の弱い鬼や、害のない子鬼も容赦なく退治した。  ある日、任務中だったハクたち退治屋に、大勢の鬼たちが襲いかかってくるその時、不思議な笛の音色と男の命令によって鬼たちは姿を消し、彼らは助けられた。  ハクが笛の音色を辿ると、姿形はどこにもなく、僅かに鬼の匂いだけが残っていた。それ以来、ハクはその匂いを忘れることができない。  数ヶ月が経ち、ハクは町で一人の女と出会う。彼女は、あの日と同じ鬼の匂いをしていた。 ※ BLを思わせる描写があります(多分)。少しでも苦手な方は避けてください。 ※ 一部に残酷、残虐な描写があります。
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文字数 66,694 最終更新日 2024.09.19 登録日 2024.08.21
時は明治。秋田県阿仁集落に辰巳というマタギの青年がいた。 彼には子供の頃から一緒に過ごしたハナという女性がいたが、ハナは四年前に身売りされてしまう。 いつまでもハナを忘れる事ができず憂鬱気味な辰巳に、マタギ仲間の平次は苛立ちを覚えていたが、とある依頼で熊撃ちをしたところに転機が訪れた。 ハナは盛岡の女郎屋にいるとのことだった。 ハナに会いたい一心で、辰巳は平次と共に盛岡へ向かう。 彼らの行動は全て「もう一度、笑顔が見たい」――ただ、それだけだった。
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文字数 12,033 最終更新日 2024.08.16 登録日 2024.08.16
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