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ある伝説があった
鏡に見そめられた少女は、素敵な殿方と結ばれると
皆、憧れていた
年頃の女子の部屋には、姿見の鏡が置かれていた
どんな鏡でもいいのだ
鏡に自分の姿が映れば
そして、女子はお決まりのセリフを言う
しっかりとめかし込んだ
けれど、それは偽りの自分の容姿を纏わせた姿
唇に紅をさし、肌は透き通るように白粉を塗り
髪は艶が出るように椿油を塗った
その姿で
『鏡よ、鏡よ、鏡さん
私に相応わしい殿方と結ばわせて』
夢見る女子達は何一つ疑わない
皆が自分を美しいと思っているから
けれど、鏡は知っている
女子の中にあるのは、醜い心
その心は、魔女になる証
偽った容姿で、素敵な殿方をと
懇願する女子達に嫌気が指すのは無理もなかった
けれど、その中でセリフを言わなかった者もいたのだ
ただ、鏡を見つめるだけの女子
容姿は見すぼらしかったが、磨けば艶がでるだろう
鏡は興味を湧いた
この女子は、自分にどんな願いを言うのだろう
文字数 5,376
最終更新日 2024.12.27
登録日 2024.12.02
産まれた時から声を失った主人公、優希
両親はそんな主人公を悲しい瞳で見つめる
妹の香織とは私の声が出ないことがきっかけで食事以外は顔を合わせることはなくなった
声が出ないから普通じゃない、そう思ってきたし、周りにも言われてきた
高校3年生になったある日、転校生がクラスにやってきた
彼、陽との出会いで、優希の日常を変えていく
だが、陽には誰にも言えない胸の内に秘めている秘密があって…。
文字数 5,113
最終更新日 2024.08.15
登録日 2024.07.05
全ての日常が嫌になり、夢を諦めた青年
そんなある日、青年は1匹の小鳥と出会う
その出会いが青年の冷め切った心に、あたたかい灯火を灯す
小鳥と青年の日常は始まったばかり
だが、時は待ってくれず
少しずつ終わりを告げようとする
文字数 5,764
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.04.13
寿命を迎えていた少女
日々、命が削られていく中
ある青年が少女の前に現れる
彼は悪魔と名乗った
そして少女に契約持ちかけた
『最後の刻を過ごす為に、お前の願いを
叶えてやる
その後に、お前の魂を貰い受ける』
少女は最後に、何を望む?
文字数 40,649
最終更新日 2024.05.03
登録日 2024.01.06
ある戦争のお話。
戦争兵器として扱われていた少女が
平和になるように願うが叶わず。
そんなある日、一人の青年が現れる
青年と少女が出会ったことで
少女が見ていた世界が変わっていくお話。
文字数 9,083
最終更新日 2023.11.18
登録日 2023.11.07
ある国に醜く産まれ、そのせいで愛されることがなかった可哀想な姫がいた
そんなある日、姫に語りかける声がいた
『その身に受けた呪いを取り除きたければ
姫という立場を捨てるがよい』
けれどそれはできなかった
姫には慕っている人がいた
姫という立場を捨てるということは、
その人と二度と会えないということ
これは醜い姫が、呪いと共に生きるか
姫という立場に固執するか
選択の物語
文字数 34,923
最終更新日 2023.11.07
登録日 2023.09.08
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