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【来なかった明日への願いを託す】
それが少年と彼との交わることのない最初の出会いだった。
窮屈だ退屈だと殻に閉じ籠る日本人の少年はある日、文字通り転送されてきた本を手に取る。
人を名乗ることを禁じられた亜種の記憶、神を信じ神に裏切られ、世界の真実を知り、不自由な自由に反逆することを決意する。もう望んだ明日が来ないことを知りながら、最後の戦いを前に、願いを少年に託した。
そして、出会う筈のなかった少年と彼は、二つで一つの歯車により運命が、世界が重なり合う。
一人称と三人称とわかれますが故あってのことなのでご容赦ください。
文字数 71,905
最終更新日 2018.08.28
登録日 2018.08.28
世界は前文明世界のオーバーテクノロジーの発掘およびその技術を運用することにより
歴史の浅い現文明世界が支えられていた。
そんな世界に生きる少年ウィルは、10年前に行方不明となった父親が残した遺物が
ある座標を指していることに気づく。
どこかで燻っていたウィルは決意した。
絶対侵入不可侵領域とされている海域への突入を。
たどり着いたその先は遺物が遺物ではなく現在形で活用されている高度な世界だった。
勝手についてきた妹が何故か嵐の中心となり、父親探しはいつの間にか大きな物語に巻き込まれていく。
その先で蒼き眼を持っていることによって災厄呼ばわりされ、英雄呼ばわりされ、
ウィルの運命への反逆が世界の理と彼女の願いが始まる。
少年の運命反逆物語
旧題クヴィスリング
決められた運命に逆らえ
登録日 2017.10.16
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