2
件
堅物隊長×陽キャ部下×Sっ気皇太子が繰り広げる、甘くてちょっと切ない王宮騎士たちのラブコメディ。
皇太子直属の近衛隊長ルーカス・アイゼンフェルトは、王宮一の剣の使い手だ。「漆黒の薔薇」と噂されるほどの美貌を持ちながら、三十路にして恋も閨もまったく縁がない。
ところが最近、主君であるカール皇太子の様子がおかしい。何かと身体に触れてきては、意味ありげな視線を投げてくる。このままでは、皇太子の寝室に呼ばれる日も近いと悟ったルーカスは、頭を抱えることに。
王族の誘いは断れない――それなのに、閨の作法などわかるはずもない。
悩んだ末に、閨の指南役としてルーカスが選んだのは、陽気で誰からも好かれる部下の騎士、フェリクス・ローゼンだった。
「ローゼン、私を抱いてくれ」
フェリクスもまた、上官からの無茶な命令を拒めない。隊長、その命令は反則です!
そして秘密の閨レッスンが始まった。
文字数 32,165
最終更新日 2025.12.25
登録日 2025.12.25
辺境騎士団長(攻)x ツンデレ副団長(受)の、じれったくも切ない物語。魔法が存在するファンタジーな世界でのお話。
長かった戦争が終わり、辺境騎士ロイドは平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、団長のルシアンから突然呼び出された。
「話したいことがある。今夜、私の部屋へ来てくれ」
まさか……俺、クビになるのか!?
覚悟してルシアンの部屋を訪れると、思いもよらない展開になった。
どうして、俺なんだ。どうせ、遊びのつもりなんだろう?
そう思っても、俺の心は激しく揺さぶられてしまう。
でも……ダメなんだ!俺はお前にふさわしくない。
過去のあの忌まわしい記憶が、今でも俺を縛りつけてるから。
ルシアンは貴族社会に戻り、俺は王都で新しい任務に就く。
もう昔のように一緒にはいられない。
ところが、王都に着いてみれば、近衛隊は賭博や女遊びにうつつを抜かす輩ばかり。
おまえら、いい加減にしろよ!
こいつらを正しい道へと導き、王都軍を立て直す……そんな大仕事が俺にできるのか?
更にそこへ、もう一つ難題が舞い込んだ。
えっ、王妹殿下が俺に惚れてるって!?
だが、そこには何か思惑があるらしい……やっぱりな。
そうわかっていても、そんなしおらしい顔で頼まれたら断れない。
ああっ!どうして俺はいつもこうやって面倒ごとに巻き込まれるんだ!
まさかそのせいで、再びこの心の傷が暴かれることになるなんて……
その時は思いもしなかったんだ。
文字数 346,555
最終更新日 2025.12.10
登録日 2025.03.22
2
件