21日の東京株式市場で、日経平均株価は大幅に続伸し、4日に付けた最高値を更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩和的な姿勢が示されたとの見方が広がり、買いが優勢となった。日銀のマイナス金利政策の解除決定を混乱なく通過した安心感も株価を支えた。終値は前営業日比812円06銭高の4万0815円66銭。
20日の米国市場では、FOMCで年内3回の利下げを示唆する金利見通しが維持され、同日の米主要株価指数はそろって上昇。東京市場でも朝から幅広い銘柄が買われた。
日銀は19日まで開催した金融政策決定会合で、マイナス金利解除を決めた。金融引き締め方向の政策変更にもかかわらず、同日の日本株は大幅高で終了。FOMCも波乱なく通過し、市場関係者からは「海外投資家が株式へ資金を振り向ける姿勢を強めた」(大手証券)との声が聞かれた。
前週までの下落で値頃感が出ていた半導体関連株の一角が大きく上昇し、日経平均の大幅上昇につながった。マイナス金利解除後の追加利上げへの思惑などから銀行株の上昇率も大きくなった。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/03/21-17:23)