「注文が早い」人に共通する人生が好転する"法則"

セミナーで発言する若いビジネスマンの横顔
行動できる人は、ちょっとしたアクションでチャンスをつかみ、チャンスをものにしています(写真:eizan/PIXTA)
自己実現をする人、成長する人に共通しているのは「行動力」です。人は行動すれば人生が好転し、心豊かに生きることができます。しかし、現実にはわかっていても、一歩が踏み出せずに足踏みしている人が多いのではないでしょうか。
 
本稿では、メンタルコーチ、コーチ育成コンサルタントの一条佳代氏の新著『行動力神メソッド55』から一部を抜粋し、一歩を踏み出すためのしくみをわかりやすく解説しながら、潜在意識に働きかけて行動力を上げる方法を3回にわたってお伝えします。今回は2回目です。
 

行動力がある人は、飲食店での注文が早い

レストランで注文する男性
(イラスト:米村知倫/Yone)

行動力がある人は、飲食店などで注文を決めるのが早いと思いませんか? これは、自分の好みを知っていて、自分の思いに素直だからです。

オムライスが好きだから、オムライスを注文する。ポテトサラダが食べたいから、ポテトサラダを注文する。紅茶を飲みたいから、紅茶を注文する。シンプルで、すがすがしいくらいに迷いがありません。

私自身も、飲食店などで注文するのは、かなり早いほうです。まわりにいる人たちから「えっ、もう決めたの?」「どうして迷わないの?」と、よく驚かれます。

注文を決めるときだけではありません。

たとえば、タクシーに乗っていて目的地が近づくと、まだ停車していないにもかかわらずクレジットカードを取り出し、精算の用意をします。意識して急いでいるというより、無意識に体が動いてしまうのです。

しかも、自分では自覚がなくて、コーチングの生徒さんと同乗したとき「先生って、せっかちですね」とツッコまれて初めて、気づいたくらいです(苦笑)。

自分の思いを優先できれば、決断が早くなる

注文に時間がかかる人は、あれもこれもよく見えて、目移りしてしまうので、1つに絞ることができません。迷う要因は、他人の目や損得勘定、経済事情、健康意識などさまざまです。

「私だけ違うものを注文して、メンバーから浮いてしまうのは避けたい」

「本当はこれを食べたいけど、ちょっと予算オーバーだな。ぜいたくをしていると、浪費グセがついてしまいそう」

「おいしそうだけど、カロリーが気になる。太ったらどうしよう」

など、ほとんどの場合、まわりの目を気にしたり、まだ起こっていないことへの不安から、自分の本当の思いを制限しています。

しかし、行動力をつけたいなら、自分の思いに素直になってください。行動できる人にならって、注文をすぐに決めてみましょう。自分の思いを優先すれば、決断は早くなります。

まわりの出方をうかがっていると、ますます決断がブレるので、自分から口火を切りましょう。

「じゃあ、私、これにする!」

決して、自分の選択を押しつけるわけではありません。しかし、いち早く宣言することで、まわりの人もオーダーを決めやすくなるという効果があります。

これは、自分の思いを優先するトレーニングです。

普段からトレーニングをしておけば、大きな決断に迫られたときに、自分を見失うことなく、素直に自分の思いにしたがって動けるようになります。

会議では積極的に意見を言ったほうがいい

会議?イラスト
(イラスト:米村知倫/Yone)

自分の思いにしたがって素直に行動できるのは、自分の決断に自信をもっているからです。自信があれば、勇気をもって行動できます。

行動できる人は主体的なアクションを実践しています。聞かれたから答えるとか、お願いされたから動くのではなく、常に自分から行動を起こしています。

そこであなたも、この行動パターンを真似してみましょう。