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また、もしあなたが会社に働きかけられるなら、意見が言いやすい仕組みをつくるのも効果的です。
ある企業では「困りごとや不満を紙に書いて箱に入れてもらい、必要に応じて上司が対処する」という取り組みをしたそうです。結果、たったこれだけで受動攻撃が減り、退職者まで減少したといいます。
そこまではムリなら、定期的な個別のミーティングで本音で話せる環境をつくることもオススメです。仕事をわざと遅らせるような妨害は、仕事の締め切りや手順、報告・連絡・相談のタイミングなどを事前に細かく指示し、確認すると、ある程度防ぐことができます。
廊下であなたが同僚と立ち話をしていると後ろから、書類を運んでる相手が、ムッとしながら「邪魔!」と言ってきたとします。相手はただ通りたいだけですよね?
本当はそんな言い方で受動攻撃をしなくても、「書類を運んでいるので、道をあけてください」とお願いしてくれれば済むことです。ところが、「こっちは重い書類持ってるんだから、察して、さっさとどきなさいよ!」という本音が隠されているからキツい言い方になるんです。
そんなときは、冗談っぽく相手の本音を代弁するのが有効です。「通りにくかったですね! 気づかずに失礼しました!」とか「早くどけよ! って感じですよね?(笑)」みたいに冗談っぽく相手の本音を代弁すると、相手も「察してくれた」と感じ、笑うなど緊張が緩み、過剰に反抗しなくなります。
上級者向けですが、質問するという方法もあります。休みの申請をしたら、ため息をつかれた場合、「それは、その日は休まないでほしいということでしょうか?」と質問するのです。
「それは、〇〇してほしいということでしょうか?」と相手の本音を言い当ててみるのも、相手がストレートにモノを言う練習になるので効果的です。
そうすることで、相手が「はっきり言ってもいいんだ!」と安心して、次回からストレートな表現方法になることがあります。
ただし、「なんですか、その態度。なんか文句があるんですか?」と喧嘩腰に、あいまいに指摘するのはNGです。
最後に、仕事の締め切りをわざと守らないなど妨害に当たる行為があった場合。「次回、このように期日が守れなかったら、担当を変わってもらいます」など、限度を提示して、受動攻撃を許さない姿勢も大切です。