
このように、自分の周囲に“やる気”のある人がいれば、その人と同じ空間にいて、いい意味でその人に流されているだけでも“やる気”を貰えることがあります。しかし、“やる気”をくれそうな人が身近にいない場合もあるでしょう。仮に、同じ職場に目ぼしい人がいたとしても、立場上の問題などがあるため“気”が伝わるほど近づくことが難しいといったケースもあるかもしれません。
そういった場合は、「異業種交流会」や「起業セミナー」のような“やる気”のある人が集まる場所に自分から出向くことをおすすめします。そして、あえて“やる気”の輪の中に飛び込むのです。ここでは、自分が人脈を増やそうとしたり、起業する気があるのかどうかは、あまり関係ありません。あくまでも“やる気”を貰うことが目的なので、「いかに“やる気”のみなぎった人が集まっている場所に行くか」が重要なのです。
そこでは、他の参加者の話を聞いたり、同じように行動しているうちに、その人たちの“やる気”を存分に貰うことができるのです。また、周りにつられてでも自ら手を挙げるような変化が起こるかもしれません。
私が行っているさまざまなセミナーは「起業セミナー」ではありませんが、自分の意思でセミナーを受けようという向上心を持った“やる気”のある人が集まってきます。もちろん、中には悩みや迷いを抱えてセミナーに参加する人もいますが、その人たちも参加者からたくさんの“やる気”を貰えたために、人生を前向きに考えられるようになったという人もいます。ある人は、セミナーに参加したことをきっかけに自分の将来を深く考えるようになり、ついには「起業」という道を開拓したほどです。
“やる気”が出せないときほど、“やる気”がみなぎっている人を冷めた目で見てしまうこともあるかもしれません。しかし、傍観者のままでは“やる気”は貰えません。それでは、あまりに損ではありませんか? ときには他人の“やる気”の輪に自ら飛び込むことも、自分の“やる気”を出す方法のひとつです。ぜひ覚えておきましょう。
次回に続く