話しやすい人になれば、人づきあいも、仕事も、初対面も、出会いも、家族も、すべてがうまくいくようになります。しかも、ちょっとしたコツを押さえるだけで大丈夫。だれでも、いますぐ、カンタンに、話しやすい人になれます。人の輪が広がり、情報が集まり、仕事がスムーズに進み、人生が楽しくなる――こうした話しやすい人が得ているメリットを手に入れ、人生を前向きに変えましょう!
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世の中には真剣な顔をしているだけなのに「機嫌悪い?」「怒っている?」と言われてしまう人や、感情の動きがあまり表情に出ない人がいます。そういう人は、相手の話を真剣に聞けば聞くほど「え? この話つまらない?」と言われたり、内心ではいろいろな感情が揺さぶられているのに「え? この話興味ない?」と言われたりすることが少なくありません。
ちゃんと話を聞いているのに「つまらない?」「興味ない?」と言われることが多い人は、
● 少し大げさに表情を動かしてみる
● 「なるほど、と膝を打つ」「驚いて軽くのけぞる」など、体でリアクションをとったりする
といったことを心がけてみるといいかもしれません。ただ、慣れないうちは、話を聞きながら「表情を動かさなきゃ」「リアクションをとらなきゃ」と思うとうわの空になってしまうおそれがあるので、家族や気の置けない友人との会話の中で練習してみましょう。
なお、「つまらない?」「興味ない?」と言われやすい人におすすめなのが、緊張しやすい人のときと同様、相手にそれを伝えてしまうことです。会話の最初に、「よく、『つまらない?』『興味ない?』と言われるんですが、真剣に話を聞いているだけなので、気にしないでください」と一言言ってしまえば、相手にもわかってもらえますし、かなり気が楽になり、リラックスして会話ができるようになるのではないでしょうか。
ところで、みなさんの中に、相手が話しているときに携帯やスマホを見てしまうという人はいませんか?
恥ずかしながら、私は15年ほど前に「人が話しているときに携帯見すぎ」と友人に叱られたことがあります。私自身はちゃんと話を聞いているつもりでしたが、無意識のうちに携帯をチラチラとチェックしていたようです。ちなみに友人とは、その時点ですでに10年ほどのつきあいがあり、お互いにダメなところも許し合ってきたので、「この人、こういうところを気にするんだ……」という新鮮な驚きがありました。しかし、意外な人に意外なところで叱られたおかげで、その出来事が強く印象に残り、以後、人と話すときには極力携帯やスマホを見ない(見るときに「ちょっとスマホ見るね」と一言断りを入れるか、相手がトイレに行ったときなどにこっそりチェックする)ように気をつけています。
もちろん、世の中には、会話中に相手がスマホを見ていても、まったく気にしない人もいるでしょう。でも、特に相手が会話中にあまりスマホを見ない人であれば、こちら側も極力見ないようにしたほうがいいかもしれません。