話しやすい人になれば、人づきあいも、仕事も、初対面も、出会いも、家族も、すべてがうまくいくようになります。しかも、ちょっとしたコツを押さえるだけで大丈夫。だれでも、いますぐ、カンタンに、話しやすい人になれます。人の輪が広がり、情報が集まり、仕事がスムーズに進み、人生が楽しくなる――こうした話しやすい人が得ているメリットを手に入れ、人生を前向きに変えましょう!
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会話の相手が緊張しているとき、その緊張をほぐす方法についてお話ししたいと思います。
初めて会う人と話すときや、ライターとして取材をするとき、相手の方が緊張していることがしばしばあります。
そんなとき、私は相手の緊張がほぐれるよう、できるだけのことをします。打ち解けるためにも、取材をスムーズに進め、さまざまな話を引き出すためにも、相手にリラックスしてもらう必要があるからです。
相手の緊張をほぐすうえでポイントとなるのが、「ゆるふわな雰囲気」です。
時折、陽気で快活で、相手の緊張をパワーでほぐしてしまう人もいますが、それがうまくいくかどうかは、持って生まれた性格やコミュニケーション力に左右されます。
また、陽気さや快活さは、場合によっては相手に「圧」を感じさせ、より緊張させたり萎縮させたりする可能性があります。
しかし、ゆるふわな雰囲気をかもし出し、相手の緊張をほぐすという方法であれば、誰にでも比較的簡単に実践できるのではないかと、私は思います。
そして、ゆるふわな雰囲気を出すためには、
① やわらかい表情
② やわらかい感情
③ やわらかい話し方
の3つが必要です。それぞれについて、順にお話ししていきましょう。
まず、①やわらかい表情。
ただでさえ緊張しているときに、相手が厳しい表情をしていたら、誰でも余計に緊張してしまうでしょう。
逆に、相手がにこやかな表情、穏やかな表情であれば、最初は緊張していても、徐々に緊張感がほぐれていくはずです。
やわらかい表情を作るためには、まず意識的に口角を上げてみましょう。口角を上げると、それにつられて表情全体がやわらかくなります。
口角を上げる効果については、STAGE2で詳しくお話しします。
次に、②やわらかい感情。
表面をどれほど取りつくろっても、感情はどうしても雰囲気ににじみ出てしまいます。
イライラしていたり怒っていたり、相手に対し何かしらネガティブな感情を持っていたりすると、気づかないうちに態度に出て相手に伝わり、相手をより緊張させてしまい(もしくは不快にさせてしまい)ます。
もし、直前までに嫌なことがあってイライラや怒りを感じていたとしたら、深呼吸をすること、ゆっくり話すことなどによって、その気持ちをリセットしましょう。
あなたが会話をしている相手に対し、何かしらネガティブな感情や苦手意識を持っている(しかし、その相手に話しやすい人だと思われたい)場合は、いったんその感情を脇におく必要がありますが、その際にも深呼吸をするというのは有効です。
深呼吸をすると気持ちが落ち着き、相手へのネガティブな感情が薄れることがあるからです。
あるいは、「脳をだます」という方法もあります。
たとえば、口角を上げたり、穏やかな口調で話したり、会話をしながら相手のいいところを見つけようとしたり、会話中、折に触れて「この人、いい人だな」「この人、面白い人だな」と心の中で思うようにしたりすると、意外と脳がだまされて、「自分は今、この会話を楽しんでいる」「自分は今、優しく穏やかな気持ちで相手と話している」という錯覚に陥ったり、相手へのネガティブな感情が薄れたりすることがあります。
このやり方は向き不向き(脳がだまされやすい人とそうでない人)がありますし、どうしても相手のいいところが見つからず、失敗することもありますが、機会があったらぜひ試してみてください。