そろそろ『わたし』でいきていく

自己肯定感が低い人の恋愛傾向――パートナーに合わせすぎて恋愛疲れしないための、とっておきのヒント

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愛されているかどうか不安になる理由

パートナーの価値観に染まりすぎ、結果自分を見失って後悔する恋愛を繰り返しているような人は、特に恋愛初期において、この満足度の割合が常に相手側に偏っていると考えられます。

デートの内容も服の趣味も普段の暮らしも、満足度は常に彼が80で自分が20くらい。それが当たり前の状態になっていませんか?

このときいくら相手の期待に応えて関係が保たれても、あなたはあくまで相手のwantを叶えているのであって、自分の気持ちや望みにはフタをしています。

その気持ちや望みとは、実はとても些細なことだったりします。

たとえば本当はジーンズを穿きたいけれどスカートにしているとか、できれば車で家まで迎えにきて欲しいけれど、相手の仕事が大変だから電車で行こう……といったこと。

相手のせいで自分が失われていくのではなく、むしろ自ら自分の存在を消しているようなものです。長い間繰り返していたら、そのうち自分の価値観すら忘れてしまうかもしれません。

そうやって他人の価値観で生きている自分を相手がいくら愛してくれても、それは本当の恋愛とはいえません。

「ありのままの自分を受け入れてもらっている」という実感がないから、愛されているかどうか不安になります。

すると、嫌われるのが怖くてまた相手に合わせてしまう……その堂々巡りをやってしまいがちです。

自分の意志を相手に伝える経験値を増やす

先ほどの話でいうと、愛の関係においては、時と場合に応じて80:20、30:70といったように柔軟に変えられるのが、お互いの価値観を尊重できている状態といえるのでしょう。

この前提を知っていただいた上で、相手の価値観に合わせすぎてしまう……と気づけているなら、ゴールは遠くないと思います。

いまのあなたの課題は、「自分はこうしたい」「私はこう考えている」という自分の意志を、相手に伝える経験値を増やすこと。満足度がいつも20なら、せめて50に持っていける場面を少しでも増やすことです。

もちろん、中には拒否されることもあると思いますが、それがダメなわけではありません。自分の意志を受け入れられることも、拒否されることも、当たり前にあると知ることがひとまずの目標です。 

好きな人と100の満足度を分け合うコミュニケーションを楽しめないのなら、それは精神的にひとりぼっちでいるも同然なのかもしれません。
あなたはいままさに、本当のパートナーシップと愛を学び始めた段階にいるのだと思います。

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プロフィール

城ノ石ゆかり
城ノ石ゆかり

1968年熊本生まれ。
株式会社ngoro-ngoro代表取締役社長。
日本心理学会 認定心理士。「4ness コーピング」主宰。
20歳の時に大学を中退して世界中を放浪。帰国後は心理学を学びながら、エステティックサロンの世界へ。98年に株式会社ngoro-ngoroを創業、設立。2万人を超える女性のサポートの経験から、認知行動療法をベースとした「4nessコーピング」を開発した。
「4nessコーピング」講座は「号泣するセミナー」として話題を呼び、受講生には有名企業の社長や起業家らも名を連ねる。個人セッションの予約は現在1年半待ち。
著書に『怒りが消えれば、やせられる コーピング・ダイエット』(きずな出版)、『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』(実業之日本社)、『マンガでわかる
仕事もプライベートもうまくいく感情のしくみ』(監修:城ノ石ゆかり、作画:今谷鉄柱/実業之日本社)がある。

[4nessコーピング]
https://4ness.com

[城ノ石ゆかりオフィシャルサイト]
https://jounosekiyukari.com

著書

そろそろ『わたし』でいきていく

そろそろ『わたし』でいきていく

「思い描いていた自分と違う」「自分と他人を比べて苦しくなる」「がんばっても...
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