そろそろ『わたし』でいきていく

責任感の強い人が陥りがち……役に立つ人間を演じてしまう理由

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万能ではない自分を認めれば、新たな一歩が踏み出せる

私たちは本来、能力のなさや自信のなさを取り繕う必要などありません。
「できない」ことを堂々と受け入れることは、いまの自分を認める強さです。この強さが、人生を前に進めるエネルギーになります。

ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人は一日に最大でおよそ3万5千回の決断をしているそうです。

加えて、心理学者のジョナサン・レバブ氏が行った「決断疲れ」の調査では、午前中から一日の終わりに向かって衝動的な決断が多くなり、決断の先送りも増えることがわかったのです。
肉体的な疲れと違って、決断疲れは、自覚しにくいということも明らかになっています。

決断疲れに無自覚でいると、玄関を出てから会社までいつもと同じ道を通り、コンビニに入れば昨日と同じような飲み物、食べ物を手にしてしまうのではないでしょうか。

決して日々のルーティンに限ったことではありません。
万能な自分になろうとしては、なれないと嘆くのも同じこと。

人はなぜか、そうしてダメな自分をわざわざ味わっていることがあります。無意識のうちに過去と同じ生き方を繰り返してしまうのです。

「私のせいかも?」と不安になり、反射的に何かをしそうになったら、次からは試しに「自分は何もしない」を選択してみてはいかがでしょう?
なぜならそれが、いまの自分に「変えられるもの」のひとつだからです。

万能ではない自分という「変えられないもの」を受け入れ、「変えられるもの」に手をつけられた自分は、ちょっと誇らしく感じられるはずです。
続けていれば、周囲の態度や反応も少しずつ変わってくると思います。

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プロフィール

城ノ石ゆかり
城ノ石ゆかり

1968年熊本生まれ。
株式会社ngoro-ngoro代表取締役社長。
日本心理学会 認定心理士。「4ness コーピング」主宰。
20歳の時に大学を中退して世界中を放浪。帰国後は心理学を学びながら、エステティックサロンの世界へ。98年に株式会社ngoro-ngoroを創業、設立。2万人を超える女性のサポートの経験から、認知行動療法をベースとした「4nessコーピング」を開発した。
「4nessコーピング」講座は「号泣するセミナー」として話題を呼び、受講生には有名企業の社長や起業家らも名を連ねる。個人セッションの予約は現在1年半待ち。
著書に『怒りが消えれば、やせられる コーピング・ダイエット』(きずな出版)、『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』(実業之日本社)、『マンガでわかる
仕事もプライベートもうまくいく感情のしくみ』(監修:城ノ石ゆかり、作画:今谷鉄柱/実業之日本社)がある。

[4nessコーピング]
https://4ness.com

[城ノ石ゆかりオフィシャルサイト]
https://jounosekiyukari.com

著書

そろそろ『わたし』でいきていく

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「思い描いていた自分と違う」「自分と他人を比べて苦しくなる」「がんばっても...
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