そろそろ『わたし』でいきていく

もう心を乱されない! 職場にいる嫌いな人の攻略法

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他人に苦手意識や嫌悪感を持つ最大の理由

他人の中に見るイヤな部分は、「これをしてはいけない」とかつての自分が自分に禁じたことです。「それが私の一部なわけがない!」と、思わず否定したくなったり、目を背けたくなったりする部分でもあります。

でもそれを相手の中に見てしまうから、その人から目を背けたくなります。つまり嫌いな人が多いなら、ゆるせない自分がそれだけ多く自分の中にいるのです。

あなたを苦しめる、あなたがゆるせない自分の一部を持ったイヤな人。

これは、苦手なら気にしなければいいとか、関わらない、ブロックすればいいといった単純な対処ではもったいないです。

ゆるせない自分を「これは自分ではない」と封じてしまったら、それこそ堂々巡りです。
きっとこれまでも、ダメな自分を自分に禁じるというがんばりを精いっぱいやってきました。そのやり方をそろそろ、変えてみてもいいはずです。

嫌いな人は、あなたが本当の自分に出会うために現れる

いま必要なのは、フタをしてぎゅーっと押し込めていた自分のイヤな部分への憎しみを少し、ゆるめてやること。「ゆるす」ことだと思います。

これは何日も掃除していない排水口を、恐るおそるのぞくようなイヤな作業です。
だから嫌いなままでいいし、ダメだと感じたままでもOK。一旦見てみて辛くなったらフタを閉めるのもアリでしょう。

それでもまた、しばらくしたら開けてみてください。
目的は「ダメなところを直す」ではなく、「それも自分の一部なんだ」と少しずつ受け止めることです。受け止められたとき初めて「じゃあどんな自分で在りたい?」と改めて思い描くことができます。

実はこの時点で、あなたはどんどん本来の自分に近づいています。
少なくとも、イヤな自分を見て見ぬフリして、「いい人」を装ってきたあなたではなくなります。

すると周囲の人が見せてくる反応も変わってきます。
苦手な人への嫌悪感も同様に少しずつゆるんでくるでしょう。彼らの存在が本当に気にならなくなってくるから不思議です。

「運は人の縁が運んでくる」なんてよくいいますが、それは苦手な人との縁であっても、同様に当てはまる法則だと私は思います。

嫌いな人の嫌いな部分と同じ形をした「種」を、私たちは必ず自分のどこかに持っているものなのです。

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プロフィール

城ノ石ゆかり
城ノ石ゆかり

1968年熊本生まれ。
株式会社ngoro-ngoro代表取締役社長。
日本心理学会 認定心理士。「4ness コーピング」主宰。
20歳の時に大学を中退して世界中を放浪。帰国後は心理学を学びながら、エステティックサロンの世界へ。98年に株式会社ngoro-ngoroを創業、設立。2万人を超える女性のサポートの経験から、認知行動療法をベースとした「4nessコーピング」を開発した。
「4nessコーピング」講座は「号泣するセミナー」として話題を呼び、受講生には有名企業の社長や起業家らも名を連ねる。個人セッションの予約は現在1年半待ち。
著書に『怒りが消えれば、やせられる コーピング・ダイエット』(きずな出版)、『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』(実業之日本社)、『マンガでわかる
仕事もプライベートもうまくいく感情のしくみ』(監修:城ノ石ゆかり、作画:今谷鉄柱/実業之日本社)がある。

[4nessコーピング]
https://4ness.com

[城ノ石ゆかりオフィシャルサイト]
https://jounosekiyukari.com

著書

そろそろ『わたし』でいきていく

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