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青春 連載中 長編
「エピローグ」 目の前にそびえる洋館に目を奪われた。あたりにはそれ以外なにもなく、重そうなそのドアが僕を見つめる。 意を決してドアを開けるとそこは洒落たカフェだった。赤い絨毯にオレンジの照明。カウンター席とテーブル席があった。まったく人っ気がなかったが奥のテーブル席にひとり人がいる。僕を見るとその人は手招きした。手招きされたのでは仕方ない、その人と対面する形で席に座った。 「よく来たね。」 髪の毛は癖っ毛なのかクルクルしていて肌は白く、目はサファイアのように青い。鼻は高く、外人の方だとすぐに分かった。 返事をしないで相手を見ている僕をみてまた彼は言った。 「よく来たね。」 「はぁ、でもカフェに来るつもりなんてなかったんですけど…。」 相手の方が大人、僕は高校生なので敬語を使った。 「それはそうだろうな。」 彼は笑って言った。 「どういうことですか?」 なぜこんなとこにいるんだろう…。 なにをしていたんだろう…。 「わからないのも無理はない。まず一つ一つ思い出して私に話たまえ。」 「はぁ…」 「おっとすまない、自己紹介はまだだったな私はアントニヌスだ、よろしく。」 「はい、よろしくお願いします。僕の名前は……。 僕の名前は……。 ***
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文字数 3,475 最終更新日 2015.12.28 登録日 2015.12.28
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