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ホラー 連載中 短編
深い山間にひっそりと佇む小さな集落があった。 集落の名前は「日暮れ村」。 村には、古くから住んでいる家族がいくつかあったが、その中でもひときわ目立つ家族がいた。 田中家は、村の外れにある小さな木造の家に住んでいた。 父の直樹、母の美紀、そして二人の子ども、翔太と莉子。彼らは他の村人とは少し距離を置き、静かな生活を送っていた。 ある日、村に異変が起こる。田中家の家族が一切外に出てこなくなったのだ。 初めてその異変に気づいたのは、近所の八百屋の村人だった。 数日間、田中家の玄関にかかる風鈴の音が聞こえなかった。 普通ならば、風鈴が揺れる音が聞こえるのが当たり前だったのだが、それは何かがおかしい証拠だった。 村人たちは心配して、田中家の家を訪れた。 しかし、どんなに呼びかけても応答はなかった。 ついに村の人々が家に入ると、その光景に息を呑んだ。家の中は異様な静けさに包まれていた。 そして、目にしたものは、無惨な光景だった。
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文字数 997 最終更新日 2025.03.13 登録日 2025.03.13
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