3
件
初老にして怪盗デビューした私は、着実に大怪盗への階段を上がっていた。前職はなんと警察官をしていたのに。嘘ではない。でも、あまりビビらないでおくれ。子供の頃の夢が怪盗だったし、何かを始めるのに遅いなんてないと証明したいだけだ。一度きりの人生だぞ。
そんな時に、怪盗団の仲間が、怪盗活動とは全く関係のない事件の容疑者になってしまう。もちろん冤罪だ。
我々怪盗団は悪者からの盗み以外の犯罪を犯すつもりはないのだから。今のところは。
なので、ミッション中に偶然にも警察の捜査を手助けしてあげた事や昔のコネを使って、拘束されている仲間を釈放してくれるように頼みに行った。それが、このような展開になるとは……。
大怪盗が名探偵になんてなれるのだろうか?
なれる、と言うしかない。それに私には仲間がいる。足を引っ張るかもしれないが仲良しの仲間が。波風の立たない人生と波乱万丈の人生、楽しいのはどちらかな?
文字数 267,122
最終更新日 2024.11.30
登録日 2024.03.06
俳優としてそこそこ売れていた山田ひろしは、子供の頃から憧れていたバス運転士への夢を完全には断ち切れていなかった。免許だけでもと取得したところで満足できるはずもなく、とうとう路線バス運転士となってしまう。俳優を続けながら。
ひろしのマネージャーだけが知る中で、俳優とバス運転士の二足の草鞋を履く生活は当初は順風満帆だったが、とうとう一人の仲の良い有名俳優に偶然に知られてしまう。そこからは、また一人また一人と知られることになるが、その人たちの口の堅さのおかげで世間一般の人たちには知られることなく大好きなバス運転士を続けていくことができていた。
俳優の仕事でも、話のわかる人たちのおかげで代表作と言っていいほどの素晴らしい作品にも巡り合っていくのだけれど、露出が増えれば認知度も上がりバス運転士をしているひろしに気づかれるかもという不安を抱えながら時は過ぎていき、とうとう予想もしなかった展開で日本中の人に俳優兼バス運転士山田ひろしのお披露目となってしまう。
そうなると、日常的にバスを利用される人やバス会社にも迷惑をかけることは目に見えているので、泣く泣くバス運転士を辞めるが、神様はひろしを見捨てていないのか、ひろしで遊びたいのか分からないけど、ひろしからバスを取り上げるまではしなかったみたいだった。
文字数 137,419
最終更新日 2024.04.03
登録日 2023.10.05
警察官を早期退職して子供の頃から憧れていた怪盗デビューをいよいよ決断した主人公は、一人だと不安しかないので、かねてよりスカウトしていたゴールデンレトリバーの明智君とともに怪盗団を結成したものの、まだまだ不安というか素晴らしい経験を分け与えてあげようとさらに見習い怪盗の阿部君を入れてあげた。
主人公が歩み始めた怪盗生活は思い描いていたような華々しい世界なのだろうか。それは才能ある3人の団結次第なのかもしれない。一つ言えるのは、どのような結果になっても主人公は前に進んでいく。
文字数 183,945
最終更新日 2024.02.20
登録日 2023.08.12
3
件