1
件
視えるもの。
聞こえるもの。
触れるもの。
それら全てが新鮮であり、全てが心を突き動かした。空っぽで真っ白な世界に色が着き、徐々に拡がっていった。穏やかな何かに守られていた、幼い頃。そして、誰もが大人になっていく。そう思っていた。ずっと。──ずっと。
長い年月を経て、対立を繰り返す、南北ガラハン公国。
影として生きた青年と、争いの先にあるものを眺めた青年。
生命は受け継がれ、つながっていく。時には愛情として。時には重荷として。その狭間で揺られながら、彼らは生きた。
□□□□□
2023年 9月 1日:前編始動
2024年 7月 1日:前編完結
編集して再始動。
のんびりですが、お付き合いくださりありがとうございました。φ(. . )
□□□□□
文字数 175,630
最終更新日 2024.07.01
登録日 2023.09.01
1
件