2
件
白狐のルリは狩の練習中、人間がしかけた罠にかかってしまう。
たまたま森に来ていた青年に助けられて彼の家で飼われることになったけれど、最初は可愛がってくれた青年も、飽きてしまったのか、結局ルリは森に捨てられてしまう。
巣に戻ってからも、ルリは青年のことが忘れられなくて、最初に出会った森へと行って見るが、居るはずもなく、やはり帰ろうと踵を返した瞬間、全身を激痛が襲った。
自身の体を貫通する矢を目の当たりし、まさかと振り返れば青年の手に握られていたのはケモノ狩りの弓だった。
薄れゆく意識の中で聞いたのは『君に毛皮を贈るよ』と楽しそうに笑う青年と、女性の笑い声だった。
文字数 14,940
最終更新日 2024.07.26
登録日 2024.07.20
公爵家の血筋として生まれたにも関わらず、奇妙な出生のせいで嫡女とは認められず、養女として育てられたレベッカ。
ある日、父親であるイグニートは公爵である祖父を弑逆《しぎゃく》し、公爵となる。
自身の愛する者のためならば、イグニートは罪も罪でないと、その数年後には国の王ですら、その手にかけ反逆者となる。一人、国に残されたレベッカは、身の置き場の無い罪人の子となった。
そんな時、黒騎士団の団長を務めるセルジオが何かと手を差し伸べてくれて自然と心を通わせるようになるが、二人の歩む道は波乱に満ちていた。
文字数 87,714
最終更新日 2024.06.10
登録日 2024.03.12
2
件