水城ひさぎ

西岐高校３年・宇田川音羽は、三月一日に学校の屋上から飛び降りた。しかし、音羽はふたたび目覚め、十月の教室にいた。時間が戻っている。それに気づいた音羽は、屋上へ向かう。そこで音羽を迎えたのは、上神田壮亮という同級生。彼もまた、時が戻る経験をしていた。「これって、タイムリープってやつだよな？」壮亮と音羽は未来を変えるためにタイムリープの真相を調べ始めるのだが＿＿＿

長い間、確執の関係にあった育ての母、恵子（けいこ）の暮らす町へ、夫の祐介（ゆうすけ）とやってきた美里（みさと）の心の葛藤のお話。

ジュエリーデザイナーの杏奈（あんな）はある日、広場の土を掘り起こす奇妙な大学生、慎司（しんじ）と出会う。慎司の行動に興味を持った杏奈が話しかけると、彼は前世を探していると言い出して……。

ヘルスケア関連企業、株式会社サク美で働く佳澄にある日、社運をかけたアプリ開発の話が舞い込む。 40代以上の主婦をターゲットにした健康アプリの企画を担当することになった佳澄は、処女では主婦の気持ちがわからないですよね？と後輩が話すのを聞いて、ひそかに焦りを覚える。仕事一辺倒にがんばってきた佳澄は未経験だったのだ。 これもお仕事のため！と真面目な佳澄は奮起して、たまたまレストランで出会った蓮に「一夜を過ごしてほしい」と頼むのだが……。

出会いがあれば、別れがある。 いつだって僕らは、自らが生み出す言葉の未来を知りたがっている。 第一話『ノスタルジックフレーム』 結婚を目前に控えたある日、「言の葉の行方を探してるの」と言葉を残し、彼女は行方不明になった……。 ※ 『言の葉の行方』は、水奏都季さまからいただいたタイトルです。言の葉の行方をテーマに短編を書いてみました。 （第二話の更新は未定のため、完結設定にしてあります） ※ この物語はフィクションです。実在する人物、団体、地名とは一切関係ありません。

ブティック『リトルグレイス』で働く西川つばさは、店長の美梨に連れられて、ウェディングドレスの試着会に出かける。そこで、国内有数のリゾート開発企業、海堂グループの御曹司、海堂佑磨と出会う。 後日、リトルグレイスにやってきた佑磨はつばさに、「ひとめぼれした。結婚してほしい」と急接近。 一方、つばさの両親は多額の相続税がかかる土地に苦悩していた。つばさは相続税の肩代わりと引き換えに、佑磨との結婚を承諾する。しかし、つばさはその土地目当てに彼がプロポーズしたと気づいてしまい……。

有数の資産家、西園寺家と綾城家。 綾城つゆりは産まれた時から西園寺惣一郎との結婚が定められていた。 惣一郎との結婚を受け入れつつも、官僚の桐生千隼にひそかに心を寄せていたつゆりに、惣一郎の訃報が届く。 そして、惣一郎と千隼が異母兄弟と知る。 西園寺家当主に、西園寺の血を絶やさぬため、千隼との子を産むよう懇願されて……。

結婚に逃げを求める２８歳の茉莉（まつり）は彼氏の夏也（なつや）に逆プロポーズするが玉砕。仕方なく仕事に生きようと決めた矢先、仕事熱心な職場のパートナーの郁（いく）に心惹かれていき……。