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「きみの肩を叩いたのはね……それは、王だ」  私立松風館(しょうふうかん)高等学校は、大正期から続く、歴史ある名門寄宿学校だ。山麓にたたずみ、深緑の森に守られたこの学校を、ひとは親しみをこめて「緑の学園」と呼んでいる。  新入生の篠崎塔子(しのざきとうこ)は、あるとき生徒達が、この学園をひそかに「緑の王国」と呼んでいることを知る。その名は奇妙な謎と伝統に彩られた、学園のもうひとつの姿をしめしていた――。  不思議に満ちた現代学園ミステリー。
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登録日 2012.07.14
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