密教の流れを組む、行者の一族に生まれた主人公──甲本 薙
甲本家を含む行者の六氏族は、平安の昔から『六星一座』と呼ばれ、怪異を除き、大和国を護るという重い役目を頂いていた。
その『首座』として選ばれた薙は、父の死後、初めて自らの過酷な運命を知らされる。
戸惑いと焦燥の中で、次々に巻き起こる怪事件──
伝燈の密印を結び、悪霊を払う異能の闘い。
果たして薙は、己の天命を受け入れ、最大の敵『鈴掛一門』を封じる事が出来るのか?
天才行者・薙の、首座着任までの道のりを描いた【天子降誕の章】から、感動の最終話【転生輪廻の章】まで全五卷の大長編和風ファンタジー。