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時は令和。トイレの花子さんや口裂け女といった、いわゆる昔ながらの「妖怪」達は今、消滅の危機に瀕していた。妖怪というのは、人間たちの恐怖や、妖怪は存在する!という信仰心によって存在を保っているのだが、現代において文明の発達や、数々のサブカルチャー文化による妖怪へのコミカルなイメージの定着などにより、人間達のそういった心が薄れていったのである。自分たち既存の妖怪ではもはや人間達に恐怖をもたらすことは不可能と考えた妖怪たちは、異世界に存在するという自分達とは根底から異なる未知の妖怪の力を借りることにした。しかし、異世界妖怪たちはこの世界の妖怪達にとっても全く未知の存在。下手に片っ端から引き込んだりすれば世界そのものを滅ぼしかねないかもしれない。そこで、引き込む妖怪を選別するため、直接異世界に数体の妖怪を送り込むことにした!今まさに、妖怪達の、世界をかける大冒険がはじまる!
※この小説は小説家になろうでも掲載しています。
文字数 14,039
最終更新日 2022.03.25
登録日 2022.02.25
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