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世界には『花生み』と言われる人たちが存在する。感情がゆらぐと身体から花、つる、葉が生み出されていく。それらは竜を飼育するのに必要なもので、高値で取引をされる。それゆえに花生みたちは、生きる金貨として狙われることが多い。 孤児のマルはごろつきたちに奴隷にされ、虐待を受けていた。逃げ出した先で倒れたマルを助けたのは、カエルム王国の竜騎隊、第五部隊隊長であるロナウド。身よりがないマルはロナウドの屋敷で働くことになる。 そこにいる人たちは皆優しくてあたたかい。 無愛想だけど面倒見の良いご主人様(ロナウド)にも惹かれていく。けれどマルは逃亡奴隷。ここにいたいけれどバレたら投獄される。ご主人様の側から離れたくない、どうしたらいいと悩む日々。ある日王都は一頭の巨大な竜に襲撃されて……。
文字数 73,685
最終更新日 2024.11.18
登録日 2024.10.05
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