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田舎のとある村で、灰色の小鬼、黒朗は、今日も薬を売ろうと座り込んでいた。
その側には、危険な鬼を見張るよう村長に命じられた、ぐうたら者の青柳が寝っ転がっている。
黒朗は村人に恐れられ、薬代を踏み倒す豪胆な婦人しか寄り付かない。
そんなある日、山に大きな異形が現れた。
なりゆきで戦うことになった青柳は、村の神社に祀られている竜神の力を借りてなんとか倒した。
が、切り開いた異形の中から人間の手が出てくる。
手は腹が減ったとしゃべり始めて、異国の老人へと姿を変える。
無表情の最凶鬼、黒朗と、男装少女、青柳、それを取り巻く人間と神と魔の者たちとのお話。
※不定期更新です。
文字数 59,151
最終更新日 2024.10.04
登録日 2024.10.01
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