夏みかん

彼らは幼馴染だった。 真面目で、いつも皆に振り回されている流星、頭もよくスポーツも万能な完璧超人、奏馬、成人しているとは思えない厨二病、楓雅、ただの怠け者、涼太郎、 そして、心臓が弱く自分に自信が持てない青年、命斗。 小学一年生の時、初めて余命宣告をされた命斗。余命は二五歳まで生きられるかわからないくらい。両親はそのことに絶望にし、ビルの屋上から投身自殺。小1という若さで命斗は1人になった。主人公、流星の親が彼を引き取ることにしたが、いじめ、繰り返す心臓発作と入院生活。命斗の心はもうすでにボロボロだった。そんな命斗に手を差し伸べたのは流星だった。 「お前の病気、俺が絶対治すから。」 どうすれば君みたいに強くなれる？ どうすれば君の様に生きられる…？ どうすればいつまでも君の隣にいれる…？ ＿＿＿＿＿＿これは残り三年の時を生きる青年と、彼の隣で生きることを決めた青年たちの物語。