だぶんやぶんこ

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歴史・時代 完結 長編
家康は、祖母、お富の方を50年近くの歳月をかけて、じんわりと理想とする女人像としていく。 それでも、つじつまが合わないところが出てくるが、天下人、家康が創る祖母だ。 問題ないと後世に残す。 家康は、機嫌のよい時、祖父、清康のような武将になりたいと励んだと話す。 その思いを繋いでくれたのが、祖母、お富の方だと。 お富の方に慈しまれ、愛の暮らしを教えられ、今の自分があると。 祖母、お富の方は、悲劇の結婚歴と賢祖母のイメージが創られ残された。 家康は、偉大な天下人を育てた祖母としてベールに包んだままにして残した。 それでも、少ない資料の中で自由奔放に生きた破天荒な美しすぎる女人、お富の方の姿が浮かび、評伝を書き綴っていこうとした。 そんな時、微笑ましくて心がほっこりする、じんわりとじわっと涙がこみあげてくる――読んでいてそんな気持ちになる作品を募集。 とのメ‐ルが入った。 ドキッとし、お富の方こそ、そういう女人だと、閃いた。 そこまでの思いはなかったし、私の文章力では、そんな作品はできないが、でも、ずしんと受け止め、書き綴った小説です。  募集の趣旨とは少し違うかもしれないけれど。 薄幸の女人と記されることが圧倒的な、お富の方。 それは真実ではない。 ホンワカとほっこりする心温まるエピソ-ドを次々創り、人生を歩んだ。 じんわりと、一歩一歩歩み、じわっと自分らしい「女冥利に尽きる」人生を生き抜いた。 そんなお富の方を、少しでも多くの方に知ってもらいたいし、人物像を深めて欲しい。 お富の方は、家康の母、お大の方の母だ。 5回もの結婚を繰り返し、すべての夫に愛され愛した女人だ。 しかも7人の子を授かり、母として気を配り成長させ、子から慕われた。 『玉輿記』『柳営婦女伝系』『寛政譜』『寛永譜』『美濃国諸家系譜』などに断片的な人物像が残されている。 結婚相手は、「寛政重修諸家譜」では ① 水野右衛門大夫忠政、②松平清康、③星野秋国、④菅沼興望、⑤川口盛祐 夫とは死別し、その後の再婚したとされる。 安西篤子著の『家康の母』では  1星野備中守秋国 2川口文助盛祐 3菅沼藤十郎定廣 4水野忠政 5松平清康 との順番で、結婚している。 この小説では、川口盛祐・水野忠政・松平清康・星野秋国・菅沼定広(定望)の順で結婚したことにする。    出身は、 江州(近江国)佐々木氏流の尾張、青木加賀守弌宗の娘。 尾張国、宮の善七の娘。 三河寺津城主、大河内左衛門佐元綱の養女(娘)。 大河内但馬守満成の娘。 と説はいくつかあるが、父を宮の善七とする。  清康との結婚が不自然でないよう、年の差を9年とし、誕生は1502年する。  
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文字数 48,389 最終更新日 2022.07.15 登録日 2022.07.15
旭川川底からこんこんと湧き出る源泉の中で育ったお福の方。 生まれながらの美しさに、温泉による美肌で、世にもまれな美貌だと絶賛された。 この地を支配した三浦貞勝・宇喜多直家・豊臣秀吉を虜にする知恵と美貌を備え、戦国の世を生き抜いた女傑だ。 三人三様に愛されるが、その愛は、自ら積極的に求め、飛び込み、成就させて掴んだ愛だ。 華麗な愛の遍歴。 湯原温泉・勝山・岡山と郷土を愛し、学び、発展させた知恵。  岡山藩主、宇喜多秀家・毛利家三本の矢の一つを受け継ぐ吉川広家の妻、容姫を育てた賢母。 いくつもの顔を持つおふくの方の心に残る生きざまを綴りたい。
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文字数 69,077 最終更新日 2022.05.24 登録日 2022.05.24
井伊家の歴史は長い。 時にファンタジーの世界に入り込み、変幻自在に生き抜いた名家だ。 その間、存亡の危機がいくつもあった。 その一つが、戦国時代、直虎が生きていたときだ。 直虎が生まれ、井伊家を背負う契機となる日まで綴る。 直虎が、井伊家を残すために苦汁の日々を送り、家康に託したが為に、井伊家は大きく花開いた。 直虎は、直政の母となり、衰退した井伊家を蘇らす。 直虎の生きざまと、それからの井伊直政を、そして、井伊家を綴る。 この間の井伊氏の目まぐるしい変化、大出世は、はてな?の連続だ。 井伊家は、始まりから、はてな?の連続で、驚異と奇跡に満ちて、惹きつけられる。 1510年誕生の井伊直平の娘、直の方。 1543年誕生の家康の妻、築山殿。直の方(直虎の祖父の妹)の娘。 今川義元の母、寿桂尼。 直虎の母、千賀(友椿尼)。 直虎許嫁、直親の妻、奥山氏・ひよ。 直虎の養子、直政の妻、家康養女の花姫。 井伊家を蘇らせるために重要な役割を担った女人たちが、直虎の周りを彩る。 直虎には、荒海に身を投じて、思う存分に生きて、散る、逞しい井伊家の血が脈々と流れている。 楽天家で、危機管理の甘いところもあるが。 それゆえ井伊家の血筋を受け継ぐ直虎は、想像を絶する状況下でも、あきらめることなく、見事に井伊家を再興させた。 井伊家に迫る存亡の危機。 やむなく直虎は、井伊家を守る戦いに立ち上がる。 祖父の妹、直の方(家康の妻、瀬名姫の母)を心の支えとし、直政を守り家名・伝統を引き継がせ、井伊家の反転上昇の機運を創る。 そして、井伊家の飛躍を家康に賭ける。 揺るぎない信念を持ち続け、大きな実を結ばせる。 井伊家、発祥の地は、遠江井伊谷(静岡県浜松市)。 だが、井伊家は、譜代大名筆頭、彦根藩35万石藩主として、幕末を迎える。 井伊家を遠江井伊谷から彦根に移したのは、徳川家康。 豊臣秀吉が亡くなり、豊臣家の天下を守る為に豊臣家を軽んじる家康に対し、石田三成は毛利輝元・宇喜多秀家を大将に祭り上げ、天下分け目の戦いを引き起こす。 家康を相手に真っ向勝負を挑んだのだ。 だが、三成は、完璧に敗れ、殺された。 家康は、実質大将として戦った三成の本拠、佐和山藩18万石を、井伊直政に与えた。 戦功への恩賞と豊臣家を乗り越え家康の世を築く為の期待を表している。 三成は、名君として領内の信望熱く、領民は光秀・秀吉を慕い、三成を無残に殺した家康に強く反発していた。 直政は、家康への恨みが渦巻く難しい地を与えられ、試されたのでもある。  家康に仕えて以来、直政は、通常では成しえない重い任務を次々命じられた。 それでも、驚異的な力でやり遂げ、井伊家を大成させる。 その直政を育てたのが、直虎。
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文字数 71,767 最終更新日 2022.05.15 登録日 2022.05.15
明智光秀の家系は、謀反人の家系であると封印されてしまう。 それゆえに、家系は、謎に包まれた。 それでも、天海・坂本龍馬に繋がる優秀な家系として伝聞されていく。 複雑で不確かで不合理な生き様しか残らない光秀だが、愛娘、玉子に強く影響を及ぼす野心的な生涯だった。 細川家との関係が深い故、光秀の武将としての器の大きさが、ぼかされてしまうが、父娘の愛があったゆえ、ガラシャ玉子が熊本藩の礎となる。 そんな二人を綴る。
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文字数 96,259 最終更新日 2022.05.15 登録日 2022.05.15
長い歴史がある伊達家だが圧倒的存在感があり高名なのが、戦国の世を生き抜いた政宗。 そこには、政宗を大成させる女人の姿がある。 伊達家のために、実家のために、自分のために、大きな花を咲かせ、思う存分に生きた女人たちだ。 愛姫を中心に喜多・山戸氏おたけの方ら、楽しく、面白く、充実した日々を送った生き様を綴る。
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文字数 82,150 最終更新日 2022.05.15 登録日 2022.05.15
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