石狩鍋

石狩鍋

描いたり読んだり寝たり……
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【新章突入】 「結界を作り解除する事しかできない? アホらしい、必要ない存在だ」  結界士という職業を持った彼、クラインはある日最強パーティのリーダー・ファルスにそう告げられる。  俺は生涯ずっと一人で結界士の修行を積んでいたが故に、高位の封印を張ったり、解除したりできる力を持っていたのだが、結局それを生かす事が出来ず、パーティから不要な存在という烙印を押され追放されてしまう。  ふざけた話だ、クソみたいな話だ。  それでも反論できない俺は、仕方なくそれに従い、また孤独の身となった。その後仕方なく冒険者になり、一人旅をすることにしたのだが、ある日とある遺跡を見つける。  中に入ってみれば、そこには遥か昔世界を震撼させたという魔王が封印されていて? 「これは神代の結界だよ? 解除なんてできるはずがない」 「と、思うじゃん?」  そこで俺はパッパッと封印を解き、その魔王を開放する。が、良く見るとまさかまさかの少女姿で大困惑。  どうやら全盛期の力を開放するには、他の最強魔族とも協力する必要があるようで、これからその魔王を探す旅に出るという。 「俺も連れて行ってくれないか?」 「人間の力を借りる程弱ってはいない」 「でも、自信はないんだろ?」  人間に封印され、力を失い、魔王としての尊厳が無くなりつつあるその悔しさ、俺もわかる。  だから、俺はお前の力になりたい。気持ちをそのままにぶつけると、納得したのか、魔王は自分の家来――いや、パートナーとして承諾してくれた。  こうして俺は、世界を震撼させる結界士となり、国に追われる身となってしまう。  だが関係ない、こっちには最強の魔王がいるからな。やめろって? 追放したんだから関係ないだろ。
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文字数 41,244 最終更新日 2021.08.23 登録日 2021.03.03
「出来損ないの子供だ、なんでお前はこんな子を産んでしまうんだ」 「ごめんなさい、あなた」  南北戦線と呼ばれる戦争の真っただ中、世界は帝国からの名誉を得るために、自身の子供を立派な戦士に育て上げようと躍起になっていた。かくゆう私の両親も、その中の一つでした。  しかし幾ら指導を受けても、実を結ばなかった私は見限られてしまい、存在をなかったことにするため、身動きが取れない状態にしたうえで、海に投げ捨てられてしまいました。  そのまま死を覚悟した私ですが、奇跡にも海底に沈んだ都市へと沈んでいき、そこである男に助けられる事になりました。  そう――そこは、過去に繁栄を遂げ、そして失墜、忘却された伝説の海洋都市、アトランティスだった。
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文字数 9,904 最終更新日 2021.05.02 登録日 2021.04.28
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