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――どうか忘れていてくれ。お前の死も、俺たちの関係も。
東堂 継と向日川 暁人は小学生のときからの友人で、高校時代からのセフレだ。
どちらかの家にいることが多いからと始めた同居にもすっかり馴染んできたころ、継は28歳にして警部補となった。
異例の昇進について、同期の暁人は自分だけが知る夜の警部補を思い出しながらプライベートでからかっていたが、二人は署内でも喧嘩ばかりだった。
そんなある日、連続不審死事件を追っていた継が無断欠勤をした。
さっきまでいつも通りだった継が、あの生真面目な継が無断欠勤なんてするはずがない。
そう違和感を覚えながらも、暁人は違和感の正体を掴めないまま自身が担当する事件の張り込みに向かった。
しかし、連絡が取れないまま迎えた張り込み明けに、継の遺体が発見される。
暁人は継の死の真相を知るために、連続不審死事件を追うようになるが……。
同居人の不審死の真相を追う刑事 × ゆっくりと全てを忘れていく元刑事の執着BL。
※※※
・R-18も含まれていく予定ですがメインではありません。
・予告なく修正することがあります(あんまりないように気を付けます)
2025.02.09///あらすじ変更・タイトル一文追加
文字数 48,053
最終更新日 2025.04.06
登録日 2025.02.05
壊すことしかできないこの手で、誰かから愛を受け取れるのだろうか――。
磁力を操る能力を持つ青年・りょうは、家族や愛という存在に憧れながらも、いつも大切なものを奪ってしまうことへの恐怖と罪悪感に苛まれていた。
弟のように育てた少年と平凡な日々を送っていたが、彼の問いかけから自身の「衝動」が再び掘り起こされてしまう。
抗おうともがいた結果、死を選択した弟の姿がりょうを再び孤独の闇へと引きずり込む。
ただ愛してほしかった。
ただ誰かの傍で生きたかった。
虚しい願いを抱えながら、遠い記憶にある古民家を探す旅をしたりょう。
そしてある少年との出会いへと導かれていく。
強靭な肉体を持ち、その力のコントロールができず悩む家出少年・健二。
行く当てがない健二を新しく弟という位置づけで引き取ったりょう。
二人が生活を共にする中、不器用な感情がぶつかっていく。
手のかかる健二と暮らす中、苦悩しながらも一緒にいようとするりょうに、健二は次第に心を開いていく。
やがて少年は秘めるべき感情をりょうへ抱くようになっていった。
自分よりずっと大きく育った健二にすねた感情を抱きながらも、りょうは今までと違った存在だと健二を認識し始める。
健二と共に過ごしていると、覚えのない記憶がくすぐられ、まるで何かを手に入れた気になる。
健二の中で育っていく感情や熱がりょうに伝わり始めていくが、その熱は孤独なりょうの心を救うものとなるのか。
望む物と罪悪感の間で揺れるりょうを、素直でまっすぐな健二の愛情が光の差すほうへ導いていく。
切なくも甘い10年の果てに二人が辿り着く未来とは――。
文字数 9,806
最終更新日 2025.01.27
登録日 2025.01.27
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