ここの色。

ここの色。

ナズェミテルンディス!
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 ……「可愛い」とか「綺麗」という概念には以前から興味はあった。  それは、以前からなんとなく抱いていたモノであり。  自分では特に自覚はしないまでも、いわゆる人間としての本能みたいなところでもあるだろう。  丸く、細く、柔らかく佇んでいる身体。  締まるところは締まり、腰はきりよくキュッとくびれ、出るところは出て、腰の骨盤は確認できるくらい滑らかに左右に張り出している。  ……吐息混じりの声。  既に思ったより声も細くあり、1オクターブ以上高い声色。  身長は、少し低めである。  ……今は”自分”の「可愛さ」には興味が沸いてはこない。  むしろ、それが自然な事であるかのようだった。
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文字数 7,666 最終更新日 2023.01.24 登録日 2023.01.24
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