沙月村では、何年も続く不作を脱するために〈桜〉という少女を村の神である〈光弥様〉に生贄として捧げることにした。
桜は初恋の幼馴染と結ばれなかったことだけを心残りに、村の人々を自分の力で救えるならと喜んで生贄になる。
生贄として差し出され短い命を閉じたかのように思えたが、気がつくと桜の目の前にはひとりの男がいた。
「お前の心も身体も俺のものだ」
どこか不思議な雰囲気を持つ男、忘れられない幼馴染_______
桜の心は運命に翻弄されていく。
文字数 2,731
最終更新日 2021.11.08
登録日 2021.11.08