早乙女純章

早乙女純章

『早乙女純章(SUMIYUKI SAOTOME)』とかの名前で執筆活動(主に童話)。第11回絵本テキスト大賞最終選考など。海外絵本(名作から近年のものまで)をよく読みます。
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ゆうくんは、不思議なおじさんから見たことのないきれいな石をもらいます。 けれど、もらった石はおじさんの家でしか見ることはできませんでした。なので、石を見るためには毎日おじさんの家に行かなければなりませんでした。おじさんの家に毎日通えば、その度にきれいな石を一個もらえました。 おじさんの家にはゆうくん以外にもたくさんの子供たちが遊びに来ていて、石をもらったり、おもちゃで遊んだりしていました。
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文字数 9,973 最終更新日 2024.07.28 登録日 2024.07.24
児童書・童話 完結 ショートショート
だいきらいなゆうれいが家の中にあらわれたんだ。 ゆうれいはぼくの後をついてくる。どこに逃げてもついてくる。 ぼくになついてるような――
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文字数 1,696 最終更新日 2024.07.19 登録日 2023.08.21
ぼくはゆうれいになっていた。 ゆうれいになる前が何だったのか分からない。 ぼくが帰れる場所を探してみよう。きっと自分が何だったのかを思い出して、なりたい自分になれそうな気がする。 ぼくはいろいろなものに憑依していって、みんなを喜ばせていく。 でも、結局、ゆうれいの自分に戻ってしまう。 ついには、空で同じゆうれいたちを見つけるけれど、そこもぼくの本当の居場所ではなかった。 ゆうれいはどんどん増えていっていく。なんと『あくのぐんだん』が人間をゆうれいにしていたのだ。 ※この作品は、レトロアーケードゲーム『ファンタズム』から影響を受けて創作しました。いわゆる参考文献みたいな感じです。
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文字数 6,016 最終更新日 2024.07.16 登録日 2024.07.10
児童書・童話 完結 ショートショート
一つの木から、まっすぐに伸びる枝と、ぐにゃぐにゃに伸びる枝がありました。 ぐにゃぐにゃな枝は、寄り道ばかりで、下に伸びていっているので、大地はとても近い世界。 まっすぐな枝は空に向かってひたむきに伸びていき、太陽をとても近くに感じています。 二つの枝はどんどんはなれていきます。
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文字数 1,831 最終更新日 2024.06.02 登録日 2024.06.02
『ぼくの心は、きっとサイダーみたいなものなのかもしれない』  サイダーが好きな中学三年生の七海景太は、自分をいつ割れてもおかしくない一つの泡みたいな存在だといつも思っている。  景太は学校の帰り道、行方不明になっていると噂されている転校生の小野寺日向と偶然出会うこととなる。  日向は、別次元の祠の中で琥珀色をした謎の粘体生物・『あめもん』の体内に取り込まれていた。体を動かすことはできないものの、喋ることは可能で、二人は静謐な空間でゆっくり心を通わせていく。  景太は日向を救いたいと思うのだが、日向は解放されることを断固として拒む。「どこに行ったって、結局は飾りでしかないもの」と、日向は今まで家族からどう見られていたのかを知り、大きなショックを受けていた。  そんな日向をおおう『あめもん』は宇宙から飛来した生き物だった。地球に逃げたお父さんを捜しに来たと言い、景太は『あめもん』のお父さん捜しを手伝うことになった。
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文字数 37,246 最終更新日 2019.01.19 登録日 2019.01.13
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