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主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
文字数 6,681
最終更新日 2024.09.08
登録日 2024.07.17
気がついたら知らないベッドの上にいた主人公。
傍には妙にうるさいメイドも居たし、これは夢だと断定していたんだが、メイドが主人公を呼ぶ名前を聞いた瞬間一気に目が覚めてしまった。
何故ならそのメイドが呼ぶ主人公の名が、ある小説の今後のストーリーの為に作者の都合で無理やり弱体化されてしまう元最強キャラの名前だったからだ。
「俺の見た目って、どんな感じだ?」
しかもそのキャラの弱体化イベントは闇落ちイベントも兼ねていた。
だからこそ、絶望した主人公は近くにいたメイドに自分の見た目を聞いた。
「最悪だ」
「……もう10年以上生きてるんですから、今更見た目に関してそんなこと言わないでくださいよ」
見た目を聞いた主人公は確信した。
自分が元最強キャラ、ノヴァ・レフィーゼになっていることを。
そして決意する。
大事な人を守る為に、あんなくだらない弱体化イベントなんて余裕で回避してやることを。
文字数 12,129
最終更新日 2024.07.05
登録日 2024.06.18
約五か月前、私は15歳になりスキルを授かった。
そのスキルは人を作れるスキルだった。……私は危ないと思った。こんなスキルをもし国や貴族様に知られたら、戦争が起きると思った。だから、私の恋人である人と、家族、親友にしか話していなかった。
最初はスキル至上主義のこの世界でスキルを隠して生きていけるのか不安だった。……でも、そんな不安はすぐに消し飛んだ。
楽しかった。幸せだった。……ただ、その幸せは偽りだった。
文字数 10,251
最終更新日 2024.07.05
登録日 2024.06.18
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