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美月は月が好きでした。自分の名前にもあって、綺麗な光に包まれていて。美月は雨が嫌いでした。特に、夜に月を隠す雨は。
15歳の梅雨。
美月は彼に会いました。彼女は夜に現れました。その子はただ、悲しそうでした。まるで、夜に落ちる雨のように。
女の子か、男の子か
名前は
年は
何も知らないけれど
笑顔を見たいと願ったのです。
文字数 2,695
最終更新日 2020.10.21
登録日 2019.05.06
あの日の赤ほどの情熱を、私は知らない。
あの夕日ほど、強く照らすものを私は知らない。
あの人ほど、私を揺すぶるものは、存在しない。
ああ、どうか。神よ。
もしあなたがいるのなら、
どうか、
この愚かで浅ましい女に
あの方のお側に控える権利をください。
文字数 4,602
最終更新日 2019.05.22
登録日 2019.05.07
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