2
件
――その中学生は季節を司る時の守り人。
私の隣の席には、ちょっとおかしな男子がいる。
名前は笹原隆太。
とても整った顔立ち、でも言動はかなり変わってる。学校に来たり来なかったり、教室から突然いなくなったかと思えば、真顔で給食の献立を語り始める。
『嫌いなものは学校活動。好きなものは学校給食』
…そんな彼の名言(?)は、学年中でも変人だと噂されているくらいだ。
でも、冬のとても寒い日に、彼は、泣いている私に、ふっと真剣な顔をして言った。
「季節が変われば、きっと暖かい日も来るんだよ」と。
そんな彼との出会いをきっかけに、私の日常は少しずつズレ始める。
これは、ふつうの中学生だった“私”と、とても風変わりな彼が出会って始まる、現代ファンタジー。
文字数 18,690
最終更新日 2025.04.10
登録日 2025.04.04
2
件