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今日も同じ景色、今日も同じ場所、今日も同じ服装。
何も変わらない。そんな世界をこの子はきっと変えてくれるはずだ。
あの子はただ階段を登り続ける。あるのかもわからない頂上を目指して。
――コツ、コツ、コツ――
一段一段階段を登るたびにあの子の下駄の音がココに響いている。まるであの子の居場所を誰かに教えているかのように。
困難はあると思うが、あの子はきっとたどり着けるだろう。また誰も見たことのないあの場所へ。
そしてきっと、僕らのことも助けてくれるはずだ
文字数 8,128
最終更新日 2024.12.08
登録日 2024.11.07
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