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「おばけ、二次元、神様なんてこの世にいない。手で触れないもの、目に見えないもの。あたしはすべて信じません」 無神論者である神籬(ひもろぎ)エリカは、世界に絶望している。 親のいないエリカは、養い親からのイジメにも必死に耐えていた。 エリカのそばにいると不幸になる。 そんな風に言われても、自分一人だけを信じることで懸命に生きていた。事実、エリカの身の回りでは次々と不思議な現象が起きていく。うわさを聞き付けたある一人の男が尋ねてきたことで、エリカの“不思議”は「気のせい」で片付かなくなっていく。 「神様を信じていない? それは好都合ですね。あなたには、神の消えた社の巫女になっていただきたい」 これは、神を否定する少女が、神様に嫁入りするまでのお話――
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文字数 21,827 最終更新日 2021.12.21 登録日 2021.12.21
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