千木

千木

いちじそうさく 感想いただけたらとても喜びます♡
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BL 連載中 長編
 あの閉鎖的な空間からの逃避行から早一年。  レンとセイは今までと打って変わって、穏やかな日々を過ごしていた。愛しい人との生活はとても好ましく、不満もなく……。  ただ、セイにとって、ただ一つ。ほんの少し不服に思うことを除いては。  そんなある日、この街のある都市伝説を耳にする。なんでも願いを叶えてくれる魔法使いと、その屋敷を取り囲む森と、そこに彷徨く使い魔と、氷。ふわふわとしたその話の真偽に興味を示すレンだったが、セイはーー。  平穏を過ごす二人の、ちょっとしたスリル。そして意図せず知った一つの真実。 ※背きの秘事の続きです。こちら単品でも読むことは可能です。
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文字数 50,102 最終更新日 2023.05.09 登録日 2022.04.19
恋愛 連載中 長編 R18
 【番】読み・つがい  特定の相手と結ばれる縁のこと。またはその相手自体を指す。  「運命の相手」として、性行為をした際に女性の下腹部に印が現れ、そこに男性が口付けると成立する。死を二人が別つまで続く。  番はお互いに惹き合う性質を持ち、他に目移りすることは出来なくなる。また世間的に番は大切なものとされ、横槍を入れることは許されない。  また、番になると女性は子を宿すことが出来るーー……。  番でなくとも恋仲や結婚は特に問題はない。新しい命は、最早人間と人間の間にのみ生まれるものではなくなっているからだ。  しかし一部……特に神職者やその周辺には、「神から授かりし縁」として大変優遇され、職の地位などに影響する。  そのため界隈の男性は毎夜違う女性を抱いては、番を探すのに躍起になっている。女性もその行動を良しとしている。  結局番であれば相手に惹かれるのだから、その未来は明るいのだから……恋が先か、身体が先かなどというのは、些末な問題だと考える人間が一定数存在する。  同意の下であることから、この思考は一般には許容されることもなかったが、弾圧されることでもなかった。  そういう世界なのだと。そういう思考もあるのだと。所詮は、自分に関係が無いのなら、興味の無いことだと。  そうやって、世界は回っていた。
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文字数 90,347 最終更新日 2022.12.10 登録日 2022.11.12
BL 完結 長編
 何処かの閉鎖的な村。そこと繋がる山奥の教会。神職者は村人を導き、村人は神職者を崇める、外部から孤立した空間。  そこには、夜な夜な山林に現れる化物がいた。化物は人を襲うとされ、一部の神職者はそれを斃す役割を担っていた。そしてその中に、セイはいた。  歌声も、容姿も美しいシスター。化物を斃す《任務》を担う人間の中でも特出して強い彼は、人々からの信頼は厚かった。  そんな彼は、《任務》終わりに必ず寂れた礼拝堂に向かう。使われなくなったそこの、微笑みを浮かべたマリア像を見上げて、必ずこう呟くのだ。 「あぁ、つまらない」
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文字数 51,542 最終更新日 2022.04.17 登録日 2022.04.14
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