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 この大陸において、人族は脆弱である。  魔族のような魔力に優れていないし、獣人族のような強靭な肉体もない。  エルフのように精霊に愛されてもいないし、ドワーフのようなチートな魔道具もない。  ヴァンパイアのような不死でもないし、竜のような最強でもない。  脆弱。故に、技術を発展させた。  剣術を、体術を、武術を編み出して磨き続けた。  その果てに、氣という生命エネルギーを用いた術を開発した。  弱いところを補おうと必死に知恵を働かせた。  しかし未だそれは他種族には及ばず、搾取される日々が続く。  もし、仮に、この磨かれた技術に神域なる魔力がプラスされたとしたら、一体どこまで上り詰めてしまうのか。  コレはそのIFの答えとなる物語。  一人の死んだ直後の赤子が偶然にも神の恩恵を得て蘇り、最強無双を実現してしまうという、そんな筋書きである。  人族の叡智と神の魔力がケミストリーして、脆弱な人族を進化させる、そんな薔薇の英雄譚が開帳する。
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文字数 171,319 最終更新日 2024.05.10 登録日 2022.12.01
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