「塩」の検索結果

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アルテミラ王国の辺境カモフの地方都市サザン。 この街では十年程前からある人物の噂が囁かれていた。 曰く『領主様に隠し子がいるらしい』 曰く『領主様が密かに匿い、人知れず塩坑の奥で育てている子供がいるそうだ』 曰く『かつて暗殺された子供が、夜な夜な復習するため街を徘徊しているらしい』 曰く『路地裏や屋根裏から覗く目が、言うことを聞かない子供をさらっていく』 曰く『領主様の隠し子が、フォレスの姫様を救ったそうだ』等々・・・・ 眉唾な噂が大半であったが、娯楽の少ない土地柄だけにその噂は尾鰭を付けて広く広まっていた。 しかし、その子供の姿を実際に見た者は誰もおらず、その存在を信じる者はほとんどいなかった。 いつしかその少年はこの街の都市伝説のひとつとなっていた。 ある年、サザンの春の市に現れた金髪の少年は、街の暴れん坊ユーリに目を付けられる。 この二人の出会いをきっかけに都市伝説と呼ばれた少年が、本当の伝説へと駆け上っていく異世界戦記。 小説家になろう、カクヨムでも公開してましたが、この度アルファポリスでも公開することにしました。
文字数 730,198 最終更新日 2024.09.15 登録日 2023.02.23
 世界は魔王により混沌の時代が訪れていた。魔物が蔓延り、人々は怯える。  そんな中、一人の勇者が立ち上がる。彼は仲間を引き連れて、魔族を次々と倒した。  そして四天王を打ち破り、魔王城に侵入。勇者はついに魔王を討ち取ったのだった。 「ねぇ、スラミー。そこの塩とって」  私は配下兼召使いであるスライムから塩を受け取ると、ライスに振りかける。  私は元四天王であるリッチのメリアだ。勇者に倒され、やることのなくなった私は魔法の森という人里離れた森で暮らしている。  魔王がいなくなった事で魔王に召喚された魔物は消えてしまった。現在は私の魔力で作り出すことのできたスライムのスラミーちゃんに家事を任せている。  朝食を終えた私はベッドに倒れ込む。 「あーあー、暇だなーー」  四天王である私は魔王の力を強く分け与えられた。そのため簡単に消えることはない。  魔王のもとで働いていた頃は、ブラックだ! 休みが欲しいだ! そんなことを考えていたが今になって考えると、やることがあっただけ良かったのかもしれない。  ベッドの上でぽけーっとしていると、こんこんと扉を叩く音がする。  魔物がいなくなったとはいえ、ここは簡単に人間がたどり着けるような場所ではない。  聞き間違えだと思い無視していると、もう一度ドアが叩かれる。  聞き間違えではなかったようだ。スラミーちゃんに行かせてもいいのだが、ここまで辿り着いたとなると只者ではない。  私のわずかな力で作り出したスライム(家事係)を討伐されるわけには行かないので、自分で動くことにする。  扉を開くと、そこには私の身長の半分程度の人間がいた。  金髪でどこか顔つきは見覚えがある。  少年は私の顔を見ると、 「俺を魔王にしてください!!」 【後書き】  こんな作品どっかにありそう!
文字数 13,625 最終更新日 2021.08.31 登録日 2021.08.09
SF 完結 短編
世界が塩になっていく。変化する世界のニュースがテレビで流れる中、この街は変化しなかった……違う、すでにすべての人が塩になってしまったのだ。 私以外は。 私が住む街は、同じ日を繰り返す。私はそれを壊さないように、同じことを繰り返す。毎日、毎日。慎重に、慎重に。 ある日私は見知らぬ少年に呼びとめられた……いつもと違う? ※ 過去にpixivで掲載したものの再掲です ※ これはSFの分類だろうと考え、ジャンル変更しました。序章っぽい位置づけなので、元気があったら続きを書きたいです。
文字数 17,176 最終更新日 2021.04.17 登録日 2021.04.17
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