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 気さくで庶民的な初代皇帝アウグストゥスの後を継いだのは、彼の継子で生粋の貴族、孤高の人ティベリウスだった。帝政期に入ったばかりのローマ帝国を舞台に、2代目皇帝として帝国の統治に尽力した男の孤独な生涯を、彼を取り巻く様々な人々との交流を通して描く。  第一部はアウグストゥスの死まで。長編になります。 【第一部 目次】 第一章 父の帰還 第二章 アントニア 第三章 父の友人 第四章 動き出した時間 第五章 ゲルマニア戦役(一) 第六章 属州の反乱 第七章 イムペラトル 第八章 テウトブルクの森 第九章 白鳥の歌 【主な登場人物】 〇ティベリウス・クラウディウス・ネロ(BC42-AD37、在位AD14-37)  後の二代目皇帝。ローマ屈指の名門貴族、クラウディウス一門の出身。有能だが誇り高く閉鎖的と言われる。 〇アウグストゥス(BC63-AD14、在位:BC27-AD14)  帝政ローマ初代皇帝。ティベリウスの母リウィアを妻に迎えた。大叔父ユリウス・カエサルに見いだされ、その後継者となった。パクス・ロマーナの立役者。 〇リウィア・ドゥルシッラ(BC58-AD29)  ティベリウスの母。長男ティベリウス、懐妊していたドゥルーススと共にアウグストゥスの妻となった。 〇大ドゥルースス(BC38-9)  ドゥルースス・クラウディウス・ネロ。ティベリウスの実弟で四歳違い。ゲルマニア戦役中に死亡。享年29歳。 〇小ドゥルースス(BC13?-AD23)  ティベリウスの最初の妻、ウィプサーニアとの間の子供で、唯一の実子。ウィプサーニアはアウグストゥスの親友、将軍アグリッパの娘。 〇アントニア(BC36-AD39)  アウグストゥスの姉オクタヴィアと、アウグストゥスの政敵アントニウスとの間に生まれる。大ドゥルーススの妻となる。ティベリウスが唯一心を許せる女性。 〇ゲルマニクス(BC15-AD19)  アントニアの長男で、小ドゥルーススとは兄弟同然に育つ。快活な美男で、皆のアイドル的な存在。 「小説家になろう」に掲載しています。
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登録日 2020.03.21
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