「皮肉」の検索結果

「皮肉なものね――」自国で虐げられ、敵国である湖紅国に嫁ぐことになった行き遅れ皇女・劉翠玉。彼女は敵国へと向かう馬車の中で、自らの運命を思いポツリと呟いていた。翠玉の夫となるのは、湖紅国皇帝の弟であり、禁軍将軍でもある男・紅冬隼。翠玉は、愛されることは望まずとも、夫婦として冬隼と信頼関係を築いていきたいと願っていた。そして迎えた対面の日……自らの役目を全うしようとした翠玉に、冬隼は冷たい一言を放ち――？　チグハグ夫婦が織りなす後宮物語、ここに開幕！

かつて世界を救った英雄の孫娘・サクラコとかつて全てを失った亡国の王女・ダクネ。皮肉な運命に導かれた二人は、サクラコの姉・ツバキが統治する要塞「華の砦」へとたどり着く。憎き魔王の娘とサクラコの仲を阻もうとするツバキが、旅の継続のためダクネとサクラコに与えた試練は『砦に起きている異変の原因を探ること』。試練突破のため、砦の地下へと向かった 二人を待っていたのは、水がすべてを支配する異様な神殿だった――

呪われた骨董品が引き起こす災害現象を総称して『呪症』と呼ぶ。殺人にさえ至るそれは、警察だけでは手に余るため、専門家の呪症管理者が共同で捜査に当たることになっていた。骨董屋、石川鷹人（いしかわたかひと）もまた、そんな呪症管理者の一人である。ただ、容姿端麗で頭が切れる彼なのだが、傲慢で皮肉屋で、おまけに人命よりも呪われた骨董品を大切にするような変人だった――。シリーズ累計40万部「蛟堂報復録」の鈴木麻純が贈る新シリーズ、アンティーク伝奇ミステリ、始動！